男の痰壺

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ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序

★★★ 2020年12月15日(火) 梅田ブルク7シアター2

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今更のエヴァ初見でございます。

思い起こせば10数年前、エヴァンゲリオンなるものを初めて知ったのはパチンコででした。CRエヴァンゲリオンは当時かなりやってましたので、この映画「序」のクライマックスのヤシマ作戦で攻撃が命中しミサトがやった!と叫ぶと俺も何故か腰を浮かせつつ心の中でやった!と叫んでおりました。ずいぶん時間が経ってろのに今だにミサトのやった!→確変突入という刷り込みが残ってるみたいです。

 

当時、そんなんで興味をもってレンタルビデオでTVの1〜4話あたりまで見た記憶がありますが、途中で居た堪れなくなり挫折しました。

それは、主人公のシンジがウジウジして鬱陶しいのもあるんですが、彼がイヤイヤ加入させられるネルフなる組織の美女まみれが余りにも度を越してるからです。上司も同僚も美女ばっか、あまつさえイジイジ少年は美女上司と無理やり同居。まさにイケてない少年の理想郷で、シンクロしそうになる自分を断ち切ったのかもしれません。

 

そんな鬼門ともいえる映画をなんで今回見たのかですが、深い理由はありません。空いた時間で見れるのがこれだったのと、1100円の料金に惹かれたんでしょう。

 

再三、再編集されて公開されてるらしい劇場版や原テレビシリーズなどを全く見てきてない俺には、この新劇場版がどういう位置付けにあるのかわかりませんが、いきなりの使徒登場から市街戦へと突入する導入から澱みのない2時間でした。総じてアクションの間の緩急が秀でてるし、使徒の多彩な造形もオリジナルだ。

シンジのウジウジも最後の方では若干ですが解消される。

 

わからん部分も多い。

操縦初心者で歩くことも儘ならないシンジが何故勝てたのか。暴走とは何か。

シンジと父親は何故仲悪く父はあんなに冷淡なのか。

綾波レイとは何者?シンジの父親との絆の理由。

地下に拘束されてる第2の使徒とラストの少年に至ってはお手上げです。

まあ、このあとの「破」と「Q」と「シン」見たら解るんかしれませんが。

で、俺は見るのか?

ゴジラ」、「ウルトラマン」と並べて庵野「シン」と銘打つ3部作みたいなのが後ろ髪を引かれるんだけど。

 

矢継ぎ早の見せ場連鎖は悪くもないがタメがないのでコクもない。この世界の初心者にとって設定の疑問が放逐されゆくなか碇父子の確執が残滓のように滞留する。ファザコンボーイの青い自我相剋は美女天国のウハウハと激しく不親和で世界観を完結から遠ざける。(cinemascape)

 

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