男の痰壺

映画の感想中心です

エイブのキッチンストーリー

★★★ 2020年12月8日(火) テアトル梅田1

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ニューヨーク在住のパレスチナ人男性とイスラエル人女性が結構して子どもができました。どうなるでしょうか。

というお題目で考えたんだろうが。

ひとこと、陳腐であります。この程度なら俺でも考えれそう。

 

両親とか親類とかが、宗教の違いとか互いの祖国の反目の歴史とかで諍う。まあ、当然そうなるのは自明です。

そこで、この少年が子どもならではの見方とか価値観とか純真とかをもって両者の諍いを平定する。それは即ち両国の断ちがたい怨念の相剋をも解消できるヒントとか示唆とかであってほしい。

でも、この映画にそんなもんはありません。

坊ちゃんは、嫌気がさしてばっくれるだけ。

 

もう一つの映画の柱である「食」に関する部分だが、どうもあんまり美味そうに見えないしショボい。これもがっかりしました。

総じて役者はみんないい。特に少年の指南役になるブラジル人シェフと彼の周りはみんないいんですけど。

 

解が簡単に見つからない設定を施した割に大局的視野を欠いて子は鎹的な凡庸な結末しか導き出せていない。一方でブラジル人サイドの環境描写はジョルジの居ずまいはじめ自然体でしっくりくるか食がテーマでもある割にパンチのシャーベット程度じゃあね。(cinemascape)