男の痰壺

映画の感想中心です

三船敏郎 生誕100年 サムライの真実・幻の大作映画・戦争と特攻

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ジャック・カーディフ

ゴードン・ダグラス

ジュールズ・ダッシン

ブレイク・エドワーズ

リチャード・フライシャー

ジョン・フランケンハイマー

ルイス・ギルバート

ジョージ・ロイ・ヒル

ジョン・ヒューストン

ノーマン・ジュイソン

アーヴィン・カーシュナー

スタンリー・キューブリック

シドニー・ルメット

ジョゼフ・L・マンキーウィッツ

ラルフ・ネルソン

サム・ペキンパー

キャロル・リード

マーティン・リット

マーク・ロブソン

エリオット・シルバースタイン

ジョージ・シートン

ジャック・スマイト

ジョン・スタージェス

J・リー・トンプソン

 

録画した画面を静止させてメモったこれらは映画「レッド・サン」の監督候補に上がった面々である。

勿論、勝手に制作サイドで上げただけかもしれないが、それにしても忸怩たる思いにさせられる。

フランケンハイマー、ロイ・ヒルキューブリック、ペキンパーの中の誰かが監督をしてれば、少なくともテレンス・ヤングよりはユニークなものになっただろう。

 

黒澤や喜八とのタッグによって120%の資質を引き出されたキャリア初期に比して、後年の三船は演出者に恵まれたとは言い難い。

制作のイニシアチブを握っていたらしい「レッド・サン」の監督選考を見て、そこらへんの嗅ぎとる力が足りんかったんやなかろうかと思われるのだ。

間違いなく秀でた才能であったが、それを活かせるのも又才能なのだ。

 

人類の歴史の中で、いったいどれほどの天才が嗅ぎ取れず、又嗅ぎとってもらえず埋もれていったのだろう。

新しい年を迎え、そういう悠久の浮かばれなかった魂に思いを馳せようと思います。