男の痰壺

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リオ・グランデの砦

★★★★ 2021年4月29日(木) プラネットプラスワン

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予算的にけっこう制約があったらしく小ぶりの感がなくもないが、それだからこそといいましょうか、フォード一家の面子のコラボもよろしく小さなエピソード群の集積が好ましい。

 

ぶんむくれた女房の態度に手をこまねるジョン・ウェインの風情が逸品で、永らく会っていなかった息子が入隊してきて、上官としての態度を崩せない男の本分も見てて気持ちいい。

 

最大のスペクタクルな見せ場が拐われた子供たちの奪還ってのも、ミニマムに全体の流れに適合しています。

でもって、最後は女房とも和解し息子の尊敬も得て良かったねであります。

 

「静かなる男」が撮りたくて仕方なかったフォードが、その条件として、やむなくやらされ仕事で作ったものらしいのだが、案外そういうのが吉と出ることも人生ではままありますね。

 

成長過程を見ていない息子が入隊してきても上官としての男の本分を崩せぬウェインの風情と佇まい。おまけに不和になった女房も子ども可愛さで付いて来た。心穏やかではないが難事に当たる仕事は待ってくれない。掌話の積み重ねが家族の再生に繋がる好篇。(cinemascape)