男の痰壺

映画の感想中心です

ラビッツ・ムーン

★★ 2021年5月6日(木) シネヌーヴォX

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お月さんには可愛いウサちゃんがいるんですよーという妄想に取り憑かれた男の話である。

というのはウソですが、まあそんなようなもんだと思う。

 

アンガーが50年代に撮ってはみたもののダメダーこりゃとお蔵入りさせてたものを、70年代に自分の評価が高まって、そない言うなら出しまひょかで公にしたもんだと思う。完全な想像ですけど。

 

これがダメなのは、サイレント期に山ほどあったであろうパントマイム劇の批評やパロディになっておらずクソ真面目にそれをトレースした挙句にスベッた風にしか見えない点でしょう。

若気の至りというしかない。

 

お金持ち坊やの学芸会の趣で、思いの丈を剥き身にぶつけるというより既存の表現システムに色気を出しての大スベリが無惨。お月さんのウサギ恋しやーに対する現世の苦悩が表現し切れてないので凡庸なパントマイムが上滑りする。若気の至りというしかないよ。(cinemascape)