男の痰壺

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テキヤの石松

★★★ 2021年11月22日(月) 新世界東映

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松方の口上が渥美寅さんの劣化版みたいで、もうちと違う方向になんとかなんなかったのかと思わせる。文太/桃次郎に倣って松方/石松も高嶺の花、壇ふみに岡惚れと相成るのだが、なんとも二番煎じだ。

 

苦境に陥ったマドンナを救うべく、でっち上げの不動産買収で悪辣業者から1億巻き上げる話が後半のメインだが、そこはそれ東映のこの手のジャンルの常としてもうほんまえーかげん。

 

何故か吉本全面協力で岡八郎、仁鶴、三枝が重要役を担い寛平、山田スミ子も顔を見せるが、おいらには懐かしい小染の姿がグッときました。

 

テキ屋の啖呵は寅次郎、高嶺の花に岡惚れは桃次郎の劣化コピーであり良くもまあと思うのだが松方は一所懸命演っている。吉本勢の好サポートもあり退屈はしないが、後半の一大ペテンは哀しいまでに茶番で新喜劇めいている。小池の胡散臭さが映画的。(cinemascape)

 

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