男の痰壺

映画の感想中心です

シン・ウルトラマン

★★★★★ 2022年5月16日(月) 大阪ステーションシティシネマ

原「ウルトラマン」への十二分な配慮と、そこに庵野=「エヴァ」的なテイストをこれでもかとトッピングして双方がちゃんとパロディアスに居所を得ているのが予想外でした。

 

のっけから禍威獣が次々と襲来する様はまんまエヴァのシトなのだが、ウルトラQの音楽に乗せてほとんどギャグ化される。ペギラはともかくマンモスフラワーで俺の脳内の羅針盤は映画と同期し「こりゃイケるでー」とイカもん食いの琴線に触れるのであった。

 

大体、ウルトラマンですから。ゴジラとかと違ってどでかい人間型の星人なわけで、そんなのリアリティを真面目に追求して作るわけにはいかない代物である。

そういうことを踏まえた上でパロディ映画として徹底的に如才ない作りだと思いました。

 

【以下ネタバレです】

ウルトラQなプロローグ

ウルトラマン第1話な斎藤工との合体

ネロンガガボラの巨大禍威獣

・ザラブ、メフィラスの等身大星人

・巨大化フジ隊員を長澤まさみでサービス

ウルトラマン最終話なゼットン、ゾフィ

とまあ、満漢全席とまではいかないまでも充分に満足できるフルコースではないでしょうかね。

 

シトの如く次々襲来するQ禍威獣がQテーマと同期し高度なギャグと化する。後は何とかインパクトなゼットンに至るまで禍威獣→星人の間断ないリレー&まさみas巨大フジ隊員のオマケで緩む間もない。半世紀を経て脅威に反転した光の国。ナウな時代認識。(cinemascape)

 

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