男の痰壺

映画の感想中心です

トップガン マーヴェリック

★★★ 2022年6月1日(水) 梅田ブルク7シアター2

えらい評判良くて、「シン・ウルトラマン」に★5をつけて孤独感に苛まれた俺は、これを★3としか思えなかったことで更に世界から弾き出されような気分になるのであった。

 

大体からして前作の「トップガン」見てません。アホ映画と思って見ませんでした。それでも、誰が誰やらみたいなチンプンカンプンさはなかったんで見てなくてもOKなんやろと思います。

 

展開はベタベタで、それは望むところであるが、上塗りしたベタが突き抜けるような強度が不足で、やっぱ監督のコシンスキーの淡白さが物足りない。マンゴールドあたりならと思わせる。

 

トム・クルーズ、1962年生まれだから還暦で俺の1こ下です。サラリーマンなら定年退職の歳。世間からは問答無用で爺いと言われる歳。そういう男が働き盛りの20代30代の連中の中に放り込まれて信頼と敬意を勝ち取っていく。その設定には深〜い共感、同志と言っていい感慨を覚えました。でも、所詮トム・クルーズやからやんけ、俺トム・クルーズちゃうし、て言うか映画やし、現実ちゃうし。まあ、そんなこと思って見てたわけでもないですが。

 

現在形の空軍の映画ですから、当然に戦争や戦場が舞台となるわけだが、リアルワールドへの言及は完全オミットされている。架空の某国の原子炉を核燃料注入前に破壊せよとのミッション。この設定がどうもなあ。これだけ世界は内戦や紛争に満ちているのに。

 

狭い渓谷を縫うように高速飛行して目標に向かい爆破する。これってまんま「スター・ウォーズ」1作目のデススター総攻撃のクライマックスやん。なんやSF映画かーおんどりゃー、アホウ、アホンダラ。

 

で最後に一言。でも楽しかったっす。

 

そうせざるを得ない遂行方途を馬鹿にする無能上司に抗い俺について来いの還暦親爺の若者掌握が凡庸なベタに留まり反転昇華しない。普通すぎる。世界のリアルから遊離したプラスティックな原子炉爆破ミッションはまんま『スター・ウォーズ』のデススター攻撃。(cinemascape)

 

 

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