★★★ 2022年6月27日(月) 大阪ステーションシティシネマ10
予告篇見ただけで見る前からどの程度の映画かわかるし、本当にその程度の映画であった。
だって、還暦間近のサンドラ・ブロックと10年前にちょっと売れてた程度のチャニング・テイタムの秘境もんですから。誰が見たい?
まあ、水屋に落ちてた10年前のスルメを恐々食ってみたら案外いけたみたいなこともあるからね。
【以下ネタバレです】
しかし、なんやろね、ブラッド・ピット。序盤に少しカメオ的に出てきて美味しいとこ全〜部もってきます。かっこ良すぎて笑う。彼が退場した喪失感がハンパなく、どうせ又出てくるんやろ思ってたら結局出てきません。
おかげでチャニングのヘタレ感が実に程よく映画の基底を支えている。こんな役回り何かを捨てた男やないとできませんわ。
ダニエル・ラドクリフも彼が模索してたどり着いた鉄板ダメンズを余裕感を持って決してしゃしゃり出ることなく演じている。
そう考えると、これは若づくりあばあちゃんサンドラを2人のヘタレ男優が一生懸命盛り立ててる映画と言えるかもしれない。これはこれでひとつの理想郷である。
40年代秘境冒険譚が80年代に復刻されたそれを今更又もやる意味あるのと問われてもやっぱないやんと言うしかない出来だがサンドラ姐の為に男たちは頑張る。チャニングやラドクリフのヘタレ奮闘涙ぐましい横でブラピ良い処どりも又香しい。(cinemascape)