男の痰壺

映画の感想中心です

ブレット・トレイン

★★★★ 2022年9月3日(土) MOVIXあまがさき11

基本ギャグ系は大概スベってると思うのだが、それでもやり続けることでスベりも又味わいと思えてくる。

走り続ける列車が舞台だが、CG依存の画は本物の重量感とはやっぱ雲泥の差だし、各地を通過するだけにせよ旅情感は皆無だ。デヴィッド・リーチはそんなことに何の関心もないんだろう。関心ないならしゃーないなと思う。

 

これは、ブラピを軸に楽勝ミッションだと思ったら次から次へと出てくる敵キャラたちが三つ巴四つ巴に混濁して、どっち方向行くのやらてんでわかんなくなってくのを楽しめばいい映画なんだと思う。言い換えればそこしか楽しめるところはない。

そう言いつつも、キャラ群は総じてそんなに立っているとも思えない。真田は真田でしかないし、ラスボスのホワイトデスはじめプリンス、ウルフ、ホーネットなど期待値の八掛けくらいか。そんななか、タンジェリン&レモンの義兄弟コンビが中盤から終盤にかけて尻上がりに伸してくる。彼らが期待値を幾許か超えてくれて加点した。

 

なんでも撮影中にサンドラが「ちょっと、あんたあたしの映画にも出なさいよ」と言ったことが、「ザ・ロストシティ」へのブラピ出演の経緯らしい。「かわりにあいつ貸すからさ」と言ったかどうかは知りませんが、アンクレジットであの人が出てます、ホントどうでもいいような役で。

 

スベり続けるギャグや大味で重量感なきCG列車の疾走や、飽くなき勘違いとも言うべきベタさで繰り出されるキャラ祭りにしゃーないかと諦めるそばから意外とも言える真摯な心情を発露するタンジェリン&レモンの2人に絆される。トホホ感は味わいへ反転する。(cinemascape)

 

 

kenironkun.hatenablog.com