男の痰壺

映画の感想中心です

ジュリエッタ

★★★ 2016年11月5日(土) シネリーブル梅田2
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苛まれ続ける女の半生で、そういう主題は珍しくもない。
寧ろ古今東西の名匠と言われる男の作家たちは女を苛み続けて名を上げた。
そして、多かれ少なかれ、その視線はサディスティックな要素を含んでいるものである。
 
で、アルモドヴァルだが、彼は女を客体化しない。
苛まれる彼女に同一化しようとしてるように見える。
だから、ぜーんぜん面白くもないのだ。
 
サーク的だがデジタルの安さが滲み出る色使い。
ヒッチというよりリンチっぽい意匠も今一様になってない。
あらたな何かを模索した形跡はあるが身についてない印象だ。
 
苛まれ続ける女の半生だが視線はサディスティック要素を含んでない。アルモドバルは彼女を客体化せず同一化しようとしてるようで結果、面白くもなんともない。サーク的色使いはデジタルの安さが滲み出る。リンチっぽい意匠も今一様になってない。(cinemascape)