男の痰壺

映画の感想中心です

聖杯たちの騎士

★★★★ 2017年1月7日(土) シネリーブル梅田3
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映画脚本家を主人公にしてるのに、「8 1/2」的な映画製作の悩みではない。
そこがつまらない上に、もうどうでもええやんけってなくらいに過去の人間関係にイジイジと拘泥する。
父親・兄弟・別れた妻・不倫の愛人etc…。
 
ただ、そのどうでもいい話を一応もたせてしまう。
胡散臭い勿体ぶったこけおどしとわかっていても、恥ずかしながら退屈しなかった。
ヘリや飛行機が上空を行き交い、地震が起こる。
スコモリフスキー並みのハッタリ爺さんやねマリックは。
 
年老いて恥ずかしい自身の馬脚を現すことは隠匿したまま棺桶に行くより好ましい。
 
脚本家を主人公にしながら創作の悩みでなく過去の人間関係にイジイジと拘泥するばかりだが胡散臭い虚仮威しで修飾する。飛行機や地震を弄するハッタリはスコモリフスキー並み。老いて恥ずべき自身の馬脚を現すことは隠匿したまま墓場に行くより好ましい。(cinemascape)