★★★★ 2017年4月22日(土) シネヌーヴォ

この時代のサラリーマンってのは、高度成長を背景に我が世の春を謳歌してたんでやんす。
男も女もとことん前向きっす。
すぐに求愛するし、振られてもメゲないし、2股3股当たり前だし、競争大好きだし。
陰々滅々としたところは、これっぽっちもありません。
増村の佳作だが、テイストは例えば中原康とか岡本喜八の作と言われてもわからないくらい弾けてる。
もう闊達そのものだ。
シャレになんないくらいにくだらん内容なのだが、引っ張って引っ張って引っ張りまくって
…最後の最後に大爆発ってな一点突破の作劇がすさまじい強度。
ひれ伏すしかないよ。