男の痰壺

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バージニア・ウルフなんかこわくない

★★★★ 2017年5月6日(土)  プラネットスタジオプラス1
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こいつらどんだけ胃強いねん。
これが、見終わったときの率直な感想だ。
 
女房の親爺が主催するパーティに夫婦で出席して帰宅したのが深夜1時ころ。
この段階で夫婦とも相当に出来上がっている状態なのだが、なんとそこから後輩夫婦が訪ねてくる。
こいつらも、同じパーティに出てたのだから、相当飲んでるはずなのだが、一応酒をすすめられて、一応飲む。
それfでもって、ブランデーとバーボンのグラスを彼ら2夫婦はずーっと手離さないんですなあ。
で、結局夜明けまでいろんなことがあるんですが、ずーっと飲んでます。
 
えっ、映画の内容の感想?
ハイテンションで荒んでおります。
以上。
 
あんまりなので、追記します。
いきつくとこまでいった感のある女房の不義事件のあと夫は行方をくらまします。
ベルイマンやカサヴェテスの映画なら絶望地獄の淵で世をはかなんでENDなんですが、この夫、花束を積んで帰ってくる。
まったく予想もできない行為であります。
で、そのあと、夫婦の心の深淵に横たわるトラウマが明かされる。(トラウマ要因はありがちのもんです)
 
たまったもん吐き出した2人。
夫は女房の肩に手を置く。
胡散臭いんですが、この別れたり縁りを戻したりを繰り返したリズとバートンだから説得力もある。
 
こいつらどんだけ胃強いねん。深夜1時のパーティ開けから未明まで飲み続けで罵り苛み合うハイテンションな荒み。いきつくとこまでいった事件後の夫の予想外行動を契機に明かされる心の深淵に横たわるトラウマ。胡散臭いがリズ・バートン故の説得力。(cinemascape)