男の痰壺

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3月のライオン 後編

★★★★ 2017年5月7日(日) MOVIXあまがさき7
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クライマックスの後藤との対局に於いて、非ビジュアルな棋板の逆転劇を演出するのに小細工を弄せず斜角構図1本で押し切ったのに好感を持った。
 
唐突なイジメ挿話の投入が如何にも展開の為にする感濃厚なわけだが、又もの唐突な父投入によって済崩しに持っていく。
勢いというものだろう。
 
前篇で半端な出番しか与えられなかった豊川、加瀬がフィーチャーされ納得感も弥増すなか、視野狭窄ぎみの主人公が生き方のロジックを把握する。
まあ、満足である。
 
ただ、ごちそうと言えばカレーとから揚げばっかの3姉妹の食卓が、こんなんでええんかいなと思わせる。
 
クライマックスの対局で棋板の逆転劇を演出するに斜角構図1本で押し切る悟りの境地。挿話の為にする感も展開の上塗りで済崩しに持ってく。【豊川】・【加瀬】のフィーチャーが拡張させた世界で視野狭窄の主人公は生き方のロジックを把握する。一応の納得感。(cinemascape)