男の痰壺

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美しい星

★★★ 2017年6月10日(土) TOHOシネマズなんば12
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各人の覚醒(?)を並行的に描く前半は素晴らしい。
吉田大八演出は「桐島」でもそうだったが、複数挿話の捌きに秀でている。
どの挿話も手を抜いた感じは一切ない。
 
しかし、前半で振られたトンデモネタは、中盤以降拡張せずに萎んでいく。
所詮、行き着くところが自然大事なエコ話では今更聴く気も起きない手垢感。
 
50年前なら斬新だったかもなその部分を手直ししないで臨んだ甘さがある。
三島の名前にビビらず、もう少し踏ん張ればいい映画になったのにと思われる。
 
フランキーの決めポーズの揺れが違う感じがするが、各人の覚醒を並行的に描く前半は一応良い。複数挿話の捌きに秀でる吉田演出の独壇場。しかし、振られたトンデモネタは後半収縮する。所詮、行き着くところが自然大事なエコ話では今更過ぎるのだ。(cinemascape)