★★★ 2017年6月18日(日) MOVIXあまがさき11
オリジナルの「殺人の告白」を見てるので、驚きはない。
むしろ、この改変はどーなんかなーと思う。
【以下ネタバレです】
本篇で名乗り出る快楽殺人者的な真犯人はダミーで、更なる真々犯人が登場。
いわば、ドンデン反しを1個足したわけです。
ただ、どうも、ゲスな鬼畜男が真犯人だったっていう方が、そいつをブチ殺すときにカタルシスがあるんだわ。
中村トオル扮するキャスターはご立派すぎて言い訳がましい。
アホなカースタントが消えたのも寂しいね。
演出も何がどうということも凡庸さ。
入江悠もインディーズから出てきてTVドラマあたりに埋没してくんだろう。
ドンデン返し天国はプリミティヴな感情抑揚を封殺する結果となり、馬鹿馬鹿しいまでの疾走と逸脱は整理整頓されてオリジナルの薄味な疑似サンプルと化する。『殺人の告白』を凌駕しようとの気骨が無いのだ。マニュアル化ではなくより以上の過剰を求めたい。(cinemascape)