男の痰壺

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雨のアムステルダム

★★★ 2017年8月17日(木) シネヌーヴォ
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良くも悪くもショーケンが世界を牛耳っている。
アムステルダム駐在の商社マンっつっても、三流商社のバッタもんを売りさばいてる感じがいい。
大阪本社からの電話にインスタントラーメン鍋喰いしながら胡散臭い大阪弁で応える。
 
彼は向かいのアパートに住む娼婦とできていて、この女優がいいですなあ。
おっぱいも出し惜しみしませんし、性格も良さそう。
岸恵子より、よっぽど良い。
 
岸は例によってタカビーな感じで登場する。
三国扮する大物財界人の2号で日本レストランのオーナー。
だが、実は、彼女は悲しき高級娼婦なのであった→似合わねー。
で、ショーケンとは津軽の同郷人の田舎出なのであった→似合わんっす。
 
アラン・キュニー扮するホモの詩人だかなんだかが登場。
三国に命じられショーケンが哀れ尻を捧げるハメに。
観念したかに見えた彼だが、土壇場でキュニーをぶち殺すんです。
そして、岸と手を携えて逃避行…。
 
よくもまあ、こんだけめちゃくちゃに転がしてくれますわ。
70年代の日本映画のテイストが充満してます。
 
良くも悪くもショーケンが世界を牛耳る。三流商社のバッタもん商人な感じがインスタントラーメン鍋喰いと絶妙にマッチング。高級娼婦岸恵子の似合わねえ津軽弁とアラン・キュニーの自棄糞ホモ詩人。行く当て見えぬ転がり方こそ70年代日本映画。(cinemascape)