男の痰壺

映画の感想中心です

さすらいの航海

★★★ 1977年12月18日(日)  伊丹グリーン劇場

ユダヤ虐待が規定の事実としても、船客たちの故国を棄て異郷の地へ向かわねば ならない背景をもう少し描いて欲しかった。希望が砕かれさすらい人となる悲哀が断片的 な心理的パニックに終始するのでは描写が浅いと言わざるを得ないだろう。(cinemascape)