男の痰壺

映画の感想中心です

オン・ザ・ミルキー・ロード

★★★ 2017年9月18日(月) 大阪ステーションシティシネマ7
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冒頭の30分くらいは凄い。
動物君たち大集合の生きとし生ける生業と無常が炸裂。
人もまた何時終わるやも知れぬ戦闘状態下で疲弊し自棄のやん八で生ける生業と無常が滞る。
ミルク売りの娘の家では怪物めいた大時計が人を切り刻む。
圧倒的場カオス、
 
で、クストリッツァ様のご登場だー!っときたもんだ。
ロバに跨りハヤブサ肩に乗せ雨も降らぬに蝙蝠傘さして…。
って…なんか、ちょtっとあざといかも…。
 
で、この思いはだんだん増幅する。
この野郎、なぜか2人の美女からモテモテです。
あろうことかモニカとはラブラブシーンまで…。
 
あんた、これしたが為にこの映画撮ったんちゃうやろな…。
 
映画はだんだんエネルギーを焼失し、最後は悟りの境地に達します。
1人悦に入るクストリッツァ
勝手にやってろアホンダラ。
 
生きとし生ける生業と無常を炸裂させた動物大集合のエナジーは無機物に遡及し大時計をも狂わせる圧倒的カオスだがクストリッツァ様のご登場と共に霧消する。ロマンチック道行には愛の質量が哀しい位に不足なのだ。挙句に世捨て人のように悟られたってさ。(cinemascape)