男の痰壺

映画の感想中心です

関ヶ原

★★★ 2017年10月11日(水) 大阪ステーションシティシネマ12
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駆け足にギュウ詰めに歴史のトピックを連ねていくのはコンセプトとしては有りだと思う。
喜八が「日本のいちばん長い日」で試みたのは正にそれであった。
それの再映画化を監督した原田監督の頭の中にその試みがあったであろうことは想像に難くない。
 
だが、そういう駆け足の中でも肝となる心根のピックアップに十二分の感情の納得性を付与せねばもたない。
三成と秀吉・家康との関係性に於ては、まあ描き方の尺・濃度は納得性がある。
しかし、島左近、大谷刑部、小早川秀秋に関しては不足なのだ。
その分、有村架純に尺を使うので歪というか迎合が感じられる。
 
徹底的な駆け引きをはじめとした心理合戦に終始した「清須会議」の充実を思えば本作はスカスカだ。
敗軍の将とその落日を描いて「影武者」の凡庸への斟酌も無い。
 
駆け足のトピック連鎖はコンセプトとして有りだと思うが、肝となる心根にはある程度の感情の納得性を付与せねば持たない。島左近・大谷刑部・小早川秀秋に関してのそれが決定的不足。その分架純に尺を使うのは精進料理にお砂糖。そして定型的滅びが来る。(cinemascape)