男の痰壺

映画の感想中心です

ローガン・ラッキー

★★★★ 2017年11月18日 大阪ステーションシティシネマ
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チャニング・テイタムにせよアダム・ドライヴァーにせよ、リアクション乏しくウドの大木みたく巨体で突っ立てる。
これが、ローガン兄弟。
一方、ダニエル・クレイグとその弟2人は過剰リアクションでピントがずれている。
 
こういうキャラ設定と配役が完璧に魅力的に誂えられた段階で映画は成功したようなものである。
そして、実際に成功した。
 
さらにローガン兄弟のカーキチな美容師の妹。
テイタムのこましゃくれた娘。
勘違いに自己顕示が旺盛なヒゲのカーレーサー。
などなど…。
魅力的なサブキャラが豊富で映画はドライブし続ける。
 
狙ってる感が見え見えなのだが、娘の歌う「カントリーロード」。
ちょっと昔見た映画「イン・アメリカ」ってのが脳裏に浮かんだ。
あの映画の「デスペラード」は泣けたんよ。
 
図体がでかくリアクション乏しい兄弟のキャスティングがこの2人って時点で成功は確約されたようなもんで絶妙な間が頻発するのだが、それさえもソダーバーグの仕掛けだったってのが食えないっす。カーキチ妹やクレイグ3兄弟など立ったキャラも豊穣。(cinemascape)