★★★ 2018年1月20日(土) 新世界国際劇場
安いヒロイズムと安いCGとご都合主義がテンコ盛りで食傷します。
…で、済んじゃうような映画です。
が、それでも、あらためて朝鮮戦争って何だったのかを考えてみる切欠にはなる。
はともかく、連合軍の視座を介入させたことで視界はずいぶん広がったと思う。
中国の思惑はともかく、戦争への個々人の思いの理は北の方にあったんやろなと思った。
多分、共産主義が本当に平等な世の中を実現するとの熱い思いで戦ってたんやろう。
北の高官を演じたイ・ボムスの快演もあって、そんなことを考えさせられた。
それから70年。
保身しか頭にないチビデブのファンタジストに国は牛耳られるてしまった。
理想に殉じた彼らは浮かぶ瀬もないだろう。
安いヒロイズムとご都合主義を廉価CGで上塗りした代物だが、仮初にも連合軍の視座を介入させたおかげで朝鮮戦争とは何だったかを問う切欠にはなるかもしれない。理想に殉じた北の将校たちの熱い思いは3代を経て保身身上のチビデブガキに蹂躙されたわけだ。(cinemascape)