男の痰壺

映画の感想中心です

ヒデキの死

西城秀樹の死は、曰く言い難い衝撃をボディブローのように俺に与えている。
 
もちろん同時代人として、10代のころTVで慣れ親しんだ人という意味も大きい。
しかし、脳梗塞からの復帰ってのが、ある意味で俺にとってのマイルストーンだったからだ。
 
多くの有名人が脳梗塞心筋梗塞を発症し、予後の生活を正すことで暮らしている。
ヒデキだって、退院後も経過診療やリハビリで通院していただろう。
でも、再発し更なる重度の障害で死に至る。
 
へえ…そうなんや…って思った。
俺も数年前に2回脳梗塞を発症し、今年に入って心筋梗塞で2週間入院した。
それまでの入院では、死とかってあまり考えることもなかったし、年齢さえも大して意識してこなかった。
でも、今年の入院では、多少そういうことを考えたりもしたのであった。
 
退院後、毎日のように7種類、10錠の薬を飲んでいる。
そんなんでは、たぶん、襲いくる終焉には抗う効力は無いんやろな…って思うのだ。
ヒデキだって成人前の子供を3人かかえて、死ぬ気なんざさらさら無かったやろう。
それでも、死は唐突にやってくる。
 
だから、何かをどうしようって気もないけどね。
 
カラオケがまだスナックで歌われるのが中心だった時代。
ギャランドゥをよく歌った。
その歌の好きなフレーズ。
 
みんなが俺に言うぜ
あいつにゃ近づくなと
走りだした恋の汽車は
止まりゃあしないぜ!
 
ご冥福をお祈りします。