★★★★ 2018年5月19日(土) 新世界東映
意外なほどに揺らがない信念が貫かれている。
橋本一の演出もダサ図太くていいのだが、やはり古沢脚本がダサ真っ当で芯があるのだ。
これは明らかに「砂の器」へのオマージュなのだろう。
それを、チャカさないのが良い。
そういう基軸の上を主演2人の緩いバディ感が心地よく上滑っている。
『砂の器』を底に敷いているが意外なほどに揺るがない信念が貫かれていてチャラけた印象を回避する。基軸は真千子とゴリだが篤郎の信念とサバけた性志向の開示が背骨を通す。そいういう感情の交差の中を主演2人の緩いバディ感が心地よく上滑る。(cinemascape)