★★★ 2018年6月4日(月) 大阪ステーションシティシネマ1
不死身性ってのは作劇の緊張の糸を断ち切る諸刃の剣である。
「無限の住人」でも、そんなことを感じたような気がする。
この映画は、その剣を敢えて飲んで過剰に不死身性をフィーチャーしてギャグ化しようとする。
一方で、不死身でない一般人はバカスカ敢無く死んでいくことで相対化をはかるのである。
わかるんやけどいささかくどいっす。
ジョシュ・ブローリンを敵役にもってきてるのだが、「アベンジャーズ」かぶりだし
設定は「ターミネーター」かぶりでダブルかぶりで萎える。
で、彼とデッドプールの物語に流れは収斂しなくて別の話に拡散するのでとっ散らかる。
ギャグにしてもそうなのだが詰込みすぎで胸やけするんやわ。
どんだけ不死身やねんとウンザリするギャグ化は成功とは思えず死にまくり殺しまくりの相対化もクドい。ブローリンの『アベンジャーズ』かぶりと役の『ターミネーター』かぶりがWかぶりでやんの的お茶目も黙考するだけだ。挙句に話の流れは拡散していく。(cinemascape)