男の痰壺

映画の感想中心です

刑事マルティン・ベック

★★★ 1980年11月26日(水) 毎日文化ホール
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エモーションは日常に埋没しヒロイズムはもとより存在しない。それでも事件は起こるし、刑事たちは黙々と捜査をすすめる。低温なのにニヒリズム無縁の世界からは謳われるべき情念は滾れ落ちる。この無為性は悪くもないけど滋味を醸すまでには至っていない。(cinemascape)