男の痰壺

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若おかみは小学生!

★★★★ 2018年10月23日(火) TOHOシネマズ梅田7
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なんとなく評判がいいのは見聞きしていた。
しかし、あの大きなお目目の女児向けキャラデザインにひるんでしまう。
でも、一念発起して良かったと思う。
 
映画館の暗闇の中で俺は泣いていた。
女児向けアニメを1人で見に来た中年親父がシクシク泣いてるのは余りに不気味かもしれない。
最近、前立腺や肛門の括約筋と同様に涙腺も緩んでいるのかもしれない。
 
可哀そうとか悲しいとか心からの歓喜とか、人が泣く理由はあるのだろう。
が、しかし、さすがに俺はそこまで薄っぺらくはないのである。
 
この映画では、両親を交通事故で失って、当然悲しいはずの少女が我慢して頑張る。
旅館の若おかみなのだから、誠心誠意のホスピタリティを心がける。
その姿に、いろんなトラウマだのPTSDだのに悩む大人たちは感化されて共振しだす。
少女が、それでも堪えきれずに決壊する悲しみに打ちのめされそうなとき、大人たちは心から少女を守ろうとする。
これは、そういう人と人が心を通わせる本来あるべき理想郷を描いた話なのだ。
 
構成が優れている。
来館する3組の家族がメインの骨子となって話がすすむのだが、3組目の家族が決定的に震撼させるだろう。
これは、一般映画でもなかなか踏み込めない領域。
だって、俺がどちらの立場であっても耐えられないそうにないから。
そういう決定的な何かを恐れないで組み込んだことが大人でも、というか寧ろ大人であれば尚心を揺さぶられる映画になったんだと思う。