男の痰壺

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殺られる

★★★ 2019年1月20日(日) シネヌーヴォ
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前置きなしで、いきなり渦中に投げ込まれる。
そういう意味でタイトな作りである。
 
冒頭で「フランスでは年間で数千人の処女が失踪する」みたいなテロップが流れる。
で、夜な夜な遊びに出かける恋人をつけた彼氏が巻き込まれる闇。
彼女は売春組織が経営するパーティサークルみたいなとこで遊んでいた。
そこでは、処女たちをたぶらかし薬漬けにして売春婦として売っぱらっていたのだ。
…ってこれ1959年の映画だが、今も昔も変わらないのですなあ。
 
彼氏は乗り込んで彼女を奪還しようとするが、痛めつけられたりなんだかんだで、最後は警官隊がやってきて、組織の一味は全滅するのであった。
まあ90分と上映時間もタイトで展開が速いのが救いです。
あと女の子がみな綺麗っす。
パリジェンヌのおっぱいも少し拝めます。
 
2年前の「死刑台のエレベーター」がマイルス・デイヴィスを流して有名だが、これもアート・ブレイキー・アンド・ジャズメッセンジャーズの音楽が流れます。このころの流行りなんですね。
 
いきなり渦中に投げ込まれるタイトな作りなのだが何故かサスペンスを感じないのは肩入れする人物がいないから。処女が年間数千人失踪する国との前ふりは彼女の振舞いでさもありなんだ。能天気な姫さま奪還ものの或る意味リアルな変奏曲。女優が皆美人で目福。(cinemascape)