男の痰壺

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マスカレード・ホテル

★★★★ 2019年1月27日(日) MOVIXあまがさき6
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見て3日ほど経っているが、もう第一に思い出すのは長澤まさみの「脚」ばっかなのだ。
脚線美ってよく言うが、彼女の場合、それを超越してるような気がする。
キムタクと並んで腰かけて会話するシーンがあるが、もし、俺がキムタクの代わりにあのポジションにいたら、あまりの迫力に心臓が高鳴り目がクラクラし呂律が回らなくなるだろう。
顔も可愛いのに脚ばっか印象に残ってしまうってのはどうなんやろか。
 
ホテルだから、いろんな顧客が訪れる。
それを、いろんな役者がチョイ役的に演じて消える。
言うたら定番のメニューであってファミレスの料理みたいなもんだ。
まあ、俺もふくめて世間の大衆はファミレスの料理って嫌いでもないのでヒットするんでしょうな。
 
主役の2人が対立しながら事件に臨まないといけないのだが、首尾一貫して仕事へのポリシーを曲げないのが気もちいい。
お互いに好感を感じ出してからも、一切そういう男女の展開にならないのも抑制的である。
そのへんの筋の通し方が存外に徹底している。
 
おそらくフロント前のエントランスはセットなんだろうが、さすがに金がかかっていると思った。
三谷幸喜の「THE 有頂天ホテル」を見たときの侘しさは感じなかった。
そこらへんも買える。
 
仕事に対して明確なポリシーを持つ者同士のガチ確執という一線を崩さない作劇は男と女のよろめき展開を許さない。それがまさみの圧倒的な脚線露出を間近にしてさえもってのが映画的レトリック。定番グランドホテル形式の食傷はセット美術の贅が相殺する。(cinemascape)