男の痰壺

映画の感想中心です

過去日記 2009上半期

アライソ
少し前、新聞で「アラ還」という言葉を目にした。
アラサーとかアラフォーに習って60歳まわりのことらしい。
アラウンド還暦→アラカン
かっこええ!

とまあ、で、この俺。
昭和36年生まれの齢48歳。
あと2年で50歳。
あらためて、とうとうそんな歳に…と思う。
30とか40を通過するときは、何も考えなかったが。

何も成さずにこの歳になっちまうのか…という悔恨。
どう考えてもピークは過ぎた…という寂寥。
この先まったく楽になれそうにない…という詠嘆。

我が物顔の「団塊」と傍若無人の「バブル」に挟まれ、
乗るべき潮流に見放され、
放射能雨と光化学スモッグの少年時代と
ゴジラ対ヘドラ」と「ノストラダムスの大予言」の絶望的未来。

そんな俺も
アラ○○と呼ばれてもバチあたるまい。

50歳=フィフティ
「アラフィ」
アルフィーもどきかポケモンの名前みたいで、どっちにしても冴えない。
50歳=知命
「アラチメ」
センスの欠片もない。
50歳=五十路
「アライソ」
ええね、荒磯みたいな語感。

いっちょやったるで!
まだまだ!
…燃えてきやがったぜ!
アライソ!荒磯!A raiso!
ワカチコワカチコ
アライソ!荒磯!A raiso!
ワカチコワカチコ
アライソ!荒磯!A raiso!
ワカチコワカチコ
アラ…ってお前誰やねん!一緒にすなボケ!
…変わらんか?
2009年6月26日 (金)
勝つんだ
最初は自分に合わないと思ったのに
慣れてくるにつれ嫌じゃなくなってくる。
そういうものの方が人生には多いのだ。
最初から「俺好み」なぞと思ったら寧ろ飽きが来るのも早い。
俺にとっての前者は
・吉野屋の牛丼
マクドナルド
・天下一品のこってりスープ
・仕事
・女房
…etc.

「友愛」
これも、そういう間尺に合った言葉であらんことを。

で、日曜朝7時のアニメ「ヤッターマン
ドクロベーの孫のクソ生意気ななガキと豚ロボのギャル語に嫌悪感を覚えつつクセになりそうだ。
エンドクレで流れる「勝つんだ」(はなわ 作詞作曲/唄 腐男塾)が良い。
泣けそうになる。
まあ、人生そんなに甘くもないけどね。
 
こんなにキッツイ仕事してんのに
「うぁ~ 給料 安っ」
あ~俺って何にやってんだろう
今日も一人 にぎやかなTV観て
明日も早いから寝よう
なんだよ 情けねーな この歳になって
涙が溢れてきやがった 悔しいなら
勝つんだ 勝つんだ 俺の人生は
「こんなもんじゃなかった」など
言ってたまるか まだまだ
勝つんだ 勝つんだ 甘かねーけれど
腐りきったこの時代 望むところだ WOW×2
ハッピー フォー ザ ライフ OH YEAH 俺の人生だ
2009年5月31日 (日)
憂国の男一匹デブ親爺
年金も介護も健保も全部なのだが、
消費税を10%とか15%にするとか、
そんな程度じゃもうどうしようもない
…ということが何となくわかっているから閉そく感が無くならない。
逆ピラミッドの年齢別人口構成を逆転させる術などない。
老人にすべからくとっとと死ねと言うか?
結婚しない子供産まないなら、いっそ最貧国からの移民を増やせ!
俺は日本人の純度なんてとことん薄めてやればいいとも思うが、
だが、現実的な処方箋とも思えない。

負担構造のスイパイラルな劣化を食い止めるには最早方法は1つしかない。
上記の社会福祉関係の費用負担を世代で分離させろ。
線引きは難しいが、たとえば60歳で線を引く。
そこから上の世代で今後発生した相続は金額の大小問わず控除無しで全額徴税しろ。
そして、その金は60歳以上の介護、医療に全額充当する。
逆に59歳以下の税負担は、60歳以上には一切使わない。

所得税法人税や消費税での国庫収入は、今後、景気回復、少子化問題、教育など、とにかく発展的未来への投資にしか使うな。
老人たちは老人たちの枠内で相互扶助する。
この日本で圧倒的に金を持ってるのは老人なのだから。

年金制度もリセットしろ。
10代、20代の若者が、自分と自分の子供たちのために働ける国にしろ。
それこそが、新たなる健全な活力をもたらす道。

家に何千万も札束をためて殺された老人がいたが、そういうのを見るたびに俺は思うのだ。
この国は、ゆっくり腐っていってる。
2009年5月28日 (木)
トム・ゴードンに恋した少女~キングのこと
スティーヴン・キングの「トム・ゴードンに恋した少女」を読んだ。
これは、本当に久々に気に入った。
初期のシンプルなストーリーを語り口だけで読ませてしまう筆力が甦った気がした。
圧倒的絶望地獄の表現は「霧」に匹敵し、
リアルワールドへの超常の介入の匙加減が「クージョ」くらい奥ゆかしく、
何より後味が珍しく良い。
あの忌むべき「ダークタワー」に取りかかった82年以降の、どっか弛緩した多くの作品。
もう、ほとんど期待もせぬが、決してそんなにつまらなくもないので、たまには手にとってみようかという程度の作家。
初期の「デッドゾーン」くらいから「ペット・セメタリー」あたりまでの輝きは2度とは戻らないと思えた作家。
しかし、枯淡に誘われずルーティーンの老醜を晒し続ける
…かに思えた土壇場での踏ん張り。
こういうのが、力量ってもんなのだろうな。
2009年5月21日 (木)
素面の与太話
あ~どこもかしこも売り切れでやんの、マスク。
これやから日本人ってのはイヤなのよねんのねん。
付和雷同とでも言いますか、個人主義思想が根付かないのもわかるね。
まあ、しかし、どいつもこいつも、どこで買ったのかしてやがんな、マスク。
家族のことが大事やったら、何があっても絶対買ってきて!
ってか…無いもんはしゃあないやんけ。
死ぬわけじゃあるまいし…知らんがな。
それにしても、インフルエンザのおかげで、民主党の代表選挙もかすんでもうたがな。
麻生パッシングのときゃあ、好かない男だがあんまりとも思ったけど、小沢秘書へのクソ検察のクソ国策捜査以来、人気回復でほくそ笑んでんじゃないよ、アホ!
こないだ生まれて初めてMBSだっけニュースの世論アンケートの電話があったときは、おもろかったなあ。
俺の選択肢は全部、「民主」と「小沢」で通してやったぜ。
俺はぶれない男さ!
日本改造計画」以来、俺はあんた1本だったんだぜ、まったく。
藤井の爺さんも言ってたけど、「与野党全部見渡しても、霞ヶ関と互角に渡り合える」のは、確かにあんたしか居ないと思うよ。
だってのによ…。

ああ…ところで、俺は閉塞した日本を救う秘策を持ってるんだぜ!
こんな、マスクごときで、オタオタしてる場合じゃないってのよ!
だから…誰かマスクください。
家に帰れません。
2009年5月19日 (火)
感覚のズレ
技術の革新は基本的に受け入れるスタンスである。
昭和36年生まれの俺にとっての生活レベルでの革新的製品TOP3は
①家庭用ビデオの普及
②家庭用ゲーム機の普及
③携帯電話の普及
これらは、俺が小学生のときにはSF世界で夢想したような代物だ。
新製品が発売され、時間とともに普及度が高まり、市場で適正価格が下落する。市場原理のメカニズムの洗礼を受けてきたものばかりだ。
そういう過程で俺にも利用できるようになったわけである。
だから、熱心なユーザーでもないが使っている。

以下の2品目に対して俺は懸念する。
①地デジ対応テレビ
②ETC

どっちも露骨なまでの政策臭が漂っている。気持ち悪い。
GWのニュースでは、マスコミは高速道路の1000円キャンペーンのことばかり流す。
期限を区切られて否応なしに強制されて買わされるは絶対に嫌
…だと思うのだが。
なんか、あまり誰も文句を言わないのも妙に気持ち悪い。
俺の感覚はズレてるのだろうか?
2009年5月13日 (水)
ブラックアウト
誰も居ない公園で酔って裸で芝生に座って「ワー」とか言った。
こんなんで袋叩きされるなら
鶴瓶はどうなんねん。

まあ、俺も長い人生で、何度か酔って裸になったことがあります。
学生時代に、先輩の自主映画を手伝ってまして、六甲山の上の宿舎で吹雪にたたられて、降りれなくなったんです。
2日ほど野郎ばかりが5人ほど、ひとっところに缶詰状態。
バカ話やマジ話やエロ話や、間が空けばテレビ見たり…と、まあダラダラ過ごすしかない時間。その間酒ばかり飲んでます。煙草も吸い続け、皆のストックが切れればシケモクをフィルターが焼けるまで吸い尽くします。
そんな状態で一種のトランスな瞬間が降りて来る。
まあ、「連合赤軍」の人らもそうやったんでしょうね。
突然、1人がラジカセの音楽に合わせて、部屋の中をクルクル回り始めた。
檻の中のライオンのように物憂げで、タラタラした歩み。
で、盆踊りのように手足を音楽に合わせて動かす。
すると、別の1人も立ち上がり、後についてタコダンスで歩き出す。
3人目が俺やったかもしれません。
で、ついに全員がゾンビの盆踊りよろしく、輪になって踊り始めた。
何がおかしいのか笑い出してしまいます。
踊ってるうちにテンションが徐々に上がってきます。
1人が着てるものを脱ぎだし裸になった。
そうなると、我も我もと皆続く。
ロックのリズムに合わせたフルチン男5人の盆踊り。

思い出したくありません。
草薙くんはブラックアウトしたそうです。
まだしも救いだったんじゃないでしょうか。

(次回は、その数年後の裸体験談を告白しましょう…)
2009年4月25日 (土)
ゲロリン
酒を飲んで吐くというのは、
20代では頻繁に発生し
30代では稀になり
40代では滅多なことでは無くなっていたのだが…。

タクシーの運転手と何かを口論して車を降り、
国道43号線沿いの歩道を歩き
路上で数回吐いたらしい。
らしい…というのは余り明晰な記憶がないのだが
翌朝、靴にたっぷり吐瀉物が乾いてこびりついていたから間違いないと思うのだ。
歩いて家にどうやって着いたかもわからん。

蒲団の中で目がさめたら朝の5時だった。
習慣でトーストを焼きインスタントコーヒーを入れる。
トーストを半分ほど食べたあたりで天井が回転を始め
あやうくトイレに駆け込み全部吐いた。

女房に聞くと家に着いたのが1時すぎだったらしい。
単にそうかと思って会社に行く。
強烈な2日酔いでしんどい。
昼になって、一緒に飲みにいった者に聞いた。
「昨夜やけど、何時まで飲んでたんやった?」
「10時頃ちゃいますか」
「えっ…そう…あの、俺どんなやった?相当飲んでたん?」
「そういや、けっこうフラついてはりましたね」
「…」
「送ります言うたんですけど、いいって言わはったんで…大丈夫でした?」
「あ、ああ…」

完全に衝撃だった。
2時間の記憶の余りに完璧な欠落。
俺は何処で何をしてたん?
怖いと思った。
あんまり飲みすぎたらあかんと思う。
歳とるってのはこういうことなのか…と思う。
2009年4月10日 (金)
三池崇史…論
今日、「ヤッターマン」を観に行った。
俺の席の左には小5の息子・小3の息子・女房が並び、俺の右隣には会話内容からして明らかに桜井翔目当ての女子高生2人組が座るという正しい鑑賞環境に恵まれたのだが…。

「違う…違うやろ!三池よ…」
上映中、苦悶の表情に歪む俺の表情に気づいた者は幸運にもいなかった。
脳裏には走馬燈のように多くの彼の映画が去来する…。

2000年1月29日。大阪天六ユウラク座。
俺は「DEAD OR ALIVE 犯罪者」を観た。
三池崇史の名は一応知っていた。「中国の鳥人」という映画が前年のキネ旬ベスト10で10位に入っていたからだ。
ただ、その前週に同劇場に「愛の嵐」のリバイバル版を見に行ってなければスルーしただろう。
それ位に次週公開として貼られた「DEAD OR ALIVE」のポスターはマジかっこよかったのだ。哀川翔竹内力の2巨頭の対峙も興味深かった。
で、何の予備知識も無く見終わった俺は滅多にないくらいに複雑に揺れ動く。
強烈な印象と同時に猛烈な反発を感じた。
今更ネタバレもないだろうから書くが、あの「ドラゴンボール」の質の悪いパロディみたいなラストに、救いようが無く稚拙であると同時に誰もやったことのない(あくまでメジャーの劇場公開作に於いてだが)清々しさが混在していたからだ。

しかし、同年続いて観た「漂流街」はカスな出来で、見限ろうと思う。
だが、この頃から雑誌などで海外で三池がカルトな人気を博しだしたと取り上げられるようになる。
「極道黒社会」と「中国の鳥人」くらいは観てからでも遅くなかろうと思った矢先、「オーディション」を観た。
人がやらないサディスティック描写が突き抜けてたのもあるが、全く予想外にきっちり撮られた映画なのに驚いた。
続いて「天国から来た男たち」の過剰が無い上に余裕すら漂う出来。「いいやん…」
しかし、次に観た「荒ぶる魂たち」
…「カスやん」

ああ…この人ええんかあかんのかどっちやねん。

「今度はどっちや」
2002年11月5日。煮え切らない気持ちで足を運んだ大阪ホクテンザ。
「実録・安藤昇侠道伝 烈火」と「金融破滅ニッポン 桃源郷の人々」の2本立て。
全くもって予想外であった。
「両方とも当たりや…」
呆然として座席を立てない俺。
「やったな…あんた、やり遂げやがった」
暮雨だの如く頬を伝う涙を拭うことも忘れて俺は映画館の中で白いスクリーンを見つめ続けていた…。
(続く)
2009年3月29日 (日)
Sunday Evening Melancholy
日曜の夕方。PM6:00。
妙に美味そうな料理がブラウン管に映し出される。

スパゲティナポリタン
デコレーションケーキ
ミックスピザ
ハンバーグステーキ
オムライス
プリンアラモード

お母さんとお婆ちゃんが並んでケチャップライスを炒め
ふわふわ卵を乗っけるオムライスのシーンには湧き出る唾を我慢できない。

…かったのだが、最近、あまり何も感じなくなってきた。

癌ちゃうやろか…。
…なわけないけど…。

どっちにせよ、無為に過ごした休日は虚しい。
2009年3月15日 (日)
最近不愉快な2つの言い分
①企業は内部留保を取り崩しても雇用を維持しろ。

派遣切りの問題に便乗した問題の本質的解決には何の論理的根拠ももたない感情論である。
そもそも、経済合理性を追求すべき企業に家計的倫理観を期待するべきでもない。
それを期待するなら公共セクターなのに、今更、官を叩いても新味がないので民も叩いてみました的受け狙いがあざとくさえ思える。
共産党がアホみたいにほざいている。
そもそも、市場に出回らない滞留した通貨は家計部門にこそ存在する。
ただ、この国では老人がその多くを保有しているから問題なのだ。
何時か誰かが勇気をもって、その本質論に切り込まないといけないのだが…。

②非常時だから政府紙幣を発行しろ。

恐ろしく剣呑な論理であり、売国奴的倫理観を持たないと言えないはずなのだが、けっこうほざいている政治家がいる。
こんなもんが、仮に出たら、俺は金輪際、円では資産を保有しないぞ!
…と言ってみても資産がないので意味がないのであった。
こういう馬鹿な考えは、公的資金を投入されたウォール街のCEOがこぞって
「ははーっ!申し訳ございませんでした。ボーナス全部返します」
と言うどっかの国にも及ばない日本で、何時の日か
「申し訳ございませんでした。私の遺産と生命保険は全部国庫に返納します」
と遺書を残して富士樹海や東尋坊に消える元小役人の爺いどもが後を絶たないようになってから考えることだろう。
2009年2月15日 (日)
日常における映画的記憶
その1

数年前のことだが、突如晩に高熱が出て、何の熱かわからないことがあった。
翌日、首のリンパ腺が腫れて気づいた。
「歯や…」
気が進まなかったが歯医者に行った。
「親知らずの隙間にバイ菌が入ったんやな、薬入れとくけど、腫れ退いたら親知らず抜いた方がええよ。いやねえ、君の親知らず横向きにはえてるから同じこと何度も起こるよ」
普段の俺なら「はあ、また今度…」とか言って誤魔化すのだが、1年前にも別の歯医者で同じことを言われたので、潮時だと思った。
「抜くの大変なんでしょ?」
「そやね…歯茎切開してちょっとずつ引っ張って削っていくしかないねんけど、なに小1時間ですむよ」
「痛いんちゃいますん」
「少しは痛いけど、まあ麻酔するしね」
1週間後、仕事を早めに終えて夕方6時に歯医者に行った。
で、終わったのは8時を回っていた。
医院の診療時間が終わっても俺の施術がなかなか終わらないんで、他の医師や看護婦が取り巻いて俺を見ていたほどだ。
俺は脂汗と涙でぐしゃぐしゃになりながら必死に頭の中である映画を思い浮かべていた。

「俺のこんな痛みなんてキリストさんにくらべたら、どうってことないやんけ…」

実は数日前にメル・ギブソン監督の一大サディスティック拷問映画『パッション』を見ていたのだ。
歯科医院を出た俺には街が灰色にかすんで見えた。

その2

数年前のことだが、マンションの自治会の役員になった。順番に回ってくるもんだから仕方がなかったのだ。
で、ある日曜日、消防訓練があった。
正直、それまで、そういうことを毎年やってることさえ知らなかった。
当然、参加したことなんてない。
段取りは、午前11時にマンションの非常ベルを一斉に鳴らし、住人たちが建物前の駐車場に避難してきたところで、消防局の人の指導のもと消火器噴射の実地体験をするのである。
俺たちは、10時半ころから待機し、11時になるのを待った。
11時。役員の爺さんが3階の手すりから顔をのぞかせた。
「いくでー」
爺さんがベルを鳴らす。
大音響がマンションに鳴り響く。
俺はわくわくしながら各戸の玄関を注視していた。
正直、3分の1くらいの家からは厭々でも人が出てくるもんだと思っていたのだが…。
シーン
誰1人出て来ない。
いや、出てきた!…と思ったら俺の家から小学生の息子たちが出てきただけだ。こいつらは絶対来いと言ってあったから来て当然だった。
1分後、再度ベルを鳴らす。
今度は、2,3軒の家の扉が開いた。
結局、数家族が参加しただけで、いくら個人主義的風潮が蔓延した時代とは言え…嘆かわしい!
と、自分も1度も参加したことないくせに思ったのだ。
そして、思う。

「ここに参加した少数の家族だけが生き残るのだ。お前ら家の中から出て来ない奴ら!マストダイ!」

そう、俺と数軒の家族はジーン・ハックマンを信じて生き残った『ポセイドン・アドベンチャー』の主人公たちなのであった。

その3・4へ続く…かも
2009年2月5日 (木)
1月のこと。
最悪の1ヶ月が終わろうとしている。
すべては大晦日から始まる。
朝の10時くらいから会社の事務所で何人かで飲み始めて夕方の4時くらいまで飲んでいたらしい。
その間に、喧嘩になってある奴の顔面を殴ったらしい。
…のだが、その日はすっかり忘れていた。
年が明けて、2日に殴った相手からメールが来た。
「眼孔にひびが入ったので治療費を負担しろ」
という内容で、一瞬にして正月気分はふっとんだ。
まあ、結局、大事はなく、彼とは、見舞金を数万円渡して和解した。
しかし、ことは会社に知れ「懲戒解雇もあり得る」と脅された。
一方、若い連中が2人辞表を出してきた。
曰く「あんたにはついていけん」とのことで、
辞めたい野郎は一切慰留しないのが俺の方針なので
「どうぞ、ご勝手に」とは言ったが、目の前が真っ暗になった。
辞めた奴らの仕事は、別の人間が来ない以上、全部こっちに覆いかぶさってくる。
そして、会社のスタンスは「自業自得やろ」だ。
家では、女房が今後一切酒は飲まさないと言い出す。
目が据わって本気だった。
そんな中、シネスケのK嬢からメールが来た。
「東京からN君が来るから一緒に飲みに行こうよ」ってことで、
正直、随分迷ったが、こういうのを断ったら後々ずっと後悔するので取り合えず行く。
で、行ったからには飲むのであって、「とりあえず生」なんて言わず焼酎のロックをいきなりオーダーし全開モードへ突入した。
この日は、京都からのS氏を含めた4人で飲み、夜中の2時か3時ころまで飲みまくる。最後はN君と2人であった。
ドツボな1月の唯一の楽しいできごとだった。
当然、家では女房と冷戦状態に突入し、仕事は何がなんだかわけわからなくなるくらいに、ボロ雑巾状態に陥る。
昨日、「お前の処分が決まった」と言われ週明けにこれを各所に告知するとメールの原文を見せられた。
「けにろん 上の者、就業規則○条○項の行為に対し同則○条○項により降格の懲戒処分とする。但し、時期詳細は追って指示する」
愕然とした、1ヶ月かかって結局何も決まってないのであった。
本当にしんどい。
今日は、久々に映画を見にいこうと思う。
「懺悔」「ファニーゲームUSA」「英国王給仕人に乾杯!」の3本が見たいし見るべきなのだが、金がないので飛田へ行こう。
やってるのは「アイアンマン」「勇者たちの戦場」「Mrブルックス完全なる殺人鬼」の3本立。
どうか、楽しませてくれるように…。
2月も3月も生き地獄が続くのだから…。
2009年1月31日 (土)