男の痰壺

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からみ合い

★★★★ 2017年7月17日(月) シネヌーヴォ
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相続をめぐる女たちの確執と言えば、63年の大映映画「女系家族」が真っ先に思い浮かぶ。
京マチ子若尾文子のがっぷり四つは「ザ・女」とでも言うべき粘度と吸引力の絡み合いであった。
比べて、今作は松竹映画。
女優は岸恵子渡辺美佐子と新人だった吉村真理。
小粒の感は拭えぬが、まあ、よく言えばドライ。
スタッフも監督・小林正樹、脚本・橋本忍、撮影・川又昂、音楽・武満徹と一流どころであります。
 
まあ、それ以上でも以下でもない。
 
ただ、山村聡のエロ演技が想像以上にスケベなのと渡辺美佐子岸恵子を圧倒するクールネスだ。
この2人が絡むシャワーシーンは見ものっす。
 
相続を巡る女の確執は『女系家族』の粘度と磁場はなく小粒感拭えぬが、よく言えばドライ。それ以上でも以下でもない。山村のエロ演技が想像以上にスケベなのと美佐子のクールネスが恵子を圧倒。シャワー室から夜這いに至るシークェンスこそ佳境。(cinemascape)