男の痰壺

映画の感想中心です

2022-01-01から1年間の記事一覧

フリーマネー

★★★★ 1999年4月17日(土) 天六ユウラク座 どういう映画なのか最後まで全く馬脚を現さない、常軌を逸した者たちが考えた脚本。それに嬉々として参画するブランドやサザーランドが身をもって示す米映画の間口の広さ。演出面でも対象を捉える空間的な距離感の把…

フェノミナン

★★★★ 1997年1月18日(土) テアトル徳山Ⅰ オールドハリウッド的理想主義と湾岸戦争勝利の反動がもたらした利他主義が同居し宗教臭が横溢してたとしてもケレンは無くストレート。そして、この映画でのトラボルタが醸すオーラは神話の域に到達したかにも思われた…

シン・レッド・ライン

★★ 1999年5月1日(土) ワーナーマイカルシネマズ東岸和田7 20年間も隠遁していたせいでマリックの頭は未だ70年代的ラブ&ピースな視野狭窄に陥っていたらしい。出てくるキャラクターは善も悪も現在から咀嚼され直さずに丸投げなものだから全くのステレオ…

シェ・チン Jin Xie

生年:1923/11/21 没年:2006/10/18 kenironkun.hatenablog.com

ヴィルジニー・テヴネ Virginie Thévenet

生年:1957/01/12 kenironkun.hatenablog.com

チェン・イーウェン Yiwen Chen

生年:1966// kenironkun.hatenablog.com

パトリス・ルコントの 大喝采

★★★★ 1997年1月24日(金) 徳山市市民館小ホール いい加減と紙一重の肩ひじ張らないフットワークと一作毎に簡易にテーマを変える変幻自在さ。洒脱を心得たルコントをアレンと比肩させるのは的を得てるだろう。老優たちが見せるアホ演技のコンビネーションの絶…

英二

★ 1999年5月2日(日) 新世界東映 TV「とんぼ」には垣間見えた寡黙な男の任侠美学の残照は映画前半ではまだしもあるかに見えた。しかし、終盤には驚天動地の次元に映画は突入する。それにしても凄い…凄すぎる。怒りを通り越し笑うしかないという境地に達せら…

グース

★★ 1997年1月19日(土) 岩国ニューセントラルⅡ CGを使わぬ本物の雁の飛行シーン等そりゃあ大変な苦労だったであろうことは解るが、それが手軽な数多の映画のシーンをトレースしただけに感じられて努力が報われてない。アンナ・パキンの据わりも今一な面白み…

スコット・ワイパー Scott Wiper

生年:1970/07/22 kenironkun.hatenablog.com

後藤幸一 Kouichi Gotoh

生年:1946/08/16 kenironkun.hatenablog.com

ドロシー・アン・プーゾ Dorothy Ann Puzo

生年:1949// 没年:2021// kenironkun.hatenablog.com

エネミー・オブ・アメリカ

★★★★ 1999年5月22日(土) ワーナーマイカルシネマズ東岸和田8 ジーン・ハックマンが最早伝説の領域に突入したとさえ思わせる初出シーン。そのトニー・スコットのリスペクトに共感を覚え演出も絶妙だった。コマ落としとハイスピード多用の一見安易なCM的手…

蜂の旅人

★★★ 1997年1月25日(土) 山口県教育会館ホール 冒頭の結婚式が深い色調を伴った圧倒的な長回しで結局は篇中最大の見せ場。あとは、もったいぶったアンゲロ調で描かれるものの、本質は『嘆きの天使』か『ロリータ』かといった感じで、なら正直になれよと言いた…

39 刑法第三十九条

★★★★★ 1999年5月15日(土) アポロシネマエイト5 『砂の器』を参照したというのも成程な最果ての地から時間を遡行しての情念。テーマとして新しくも無いものを、あざとさを恐れぬ今風演出でゴリ押しする確信性。そして、コンセプトに沿った演技者達は垂涎の曲…

マイケル・サーン Michael Sarne

生年:1939/08/06 kenironkun.hatenablog.com

バンジョン・ピサンタナクーン Banjong Pisanthanakun

生年:1979/09/11 kenironkun.hatenablog.com

ヴィッキー・ジェンソン Vicky Jenson

生年:1960/03/04 kenironkun.hatenablog.com

映画 2022

2022年は個人的に身の回りで慶弔儀はじめいろんなことがあった年だった。 前年末に還暦手前の妹が入籍して相手のおっさんを1月に招いて食事会をした。妹は初婚おっさんはバツイチであったが2人は30年来の知己だそうで何だか胡散臭い話だが好きにして…

エビータ

★★★ 1997年2月9日(日) 岩国ニューセントラルⅢ 「アルゼンチンよ泣かないで」を始め名曲を高らかに歌い上げるというミュージカルの醍醐味を久々に味わったのは事実だが、大統領の妻としても女権運動の功績者としても、描かれるエビータは愛らしくもなく賢こそ…

追悼のざわめき

★★★★ 1999年5月23日(日) シネヌーヴォ梅田 白黒16ミリで延々と続くハイテンションのグロは振り切れて世界が裏返るでもなく閉塞世界の地獄に沈殿する。モラリズムの破壊が掟破りにコードを超える為だ。結局その越境度合いの凄まじさに諦観するだけ。蹂躙さ…

ジングル・オール・ザ・ウェイ

★★★★ 1997年3月2日(日) 徳山国際シネマ とてつもなくくだらないワンアイデアのみでひたすら強引に引っ張りまくるのが一種清々しい。そう思って見てると終盤で意外にも境界線を越えてしまう悪乗りに現代に於けるシュールレアリズムのポップとの幸福なる融合の…

ティエン・チュアンチュアン Zhuang-Zhuang Tian

生年:1952/04/01 kenironkun.hatenablog.com

アンドリュー・アダムソン Andrew Adamson

生年:1966/12/01 kenironkun.hatenablog.com

ジェフ・ラウ Jeff Lau

生年:1952/08/02 kenironkun.hatenablog.com

マーズ・アタック!

★★★ 1997年3月30日(日) テアトル徳山Ⅱ レトロチープなコンセプトはソリッドと対比されてこそ際立つのに、おバカ騒ぎで粉飾して意匠は後退した。バートンはミニマム世界の住人なのだろう。キューブリック並みの巨視的・俯瞰的な破壊のカタルシスは手に負えず…

アドレナリンドライブ

★★ 1999年7月20日(火) 扇町ミュージアムスクエア ピードが決定的に欠如しているのでアドレナリンなんてこれっぽっちも噴出しないしドライブ感も全くない。メジャー仕様のお上品な余所行きで青臭さだけが強調される。暴力も欲も更なる過激を!だ。そうであっ…

ダンテズ・ピーク

★★★ 1997年3月9日(日) テアトル徳山Ⅱ 火山噴火の描写を溶岩とか火山弾ではなく火砕流中心に描いたビジュアルが新鮮で粉塵に街が飲まれるシーンだけでも見る価値はある。物語が余りに在り来たり且つ局所的すぎてスケールを貶めてしまったが、自然災厄映画とし…

アンジェイ・バートコウィアク Andrzej Bartkowiak

生年:1950/03/06 kenironkun.hatenablog.com kenironkun.hatenablog.com

ヤニック・ベロン Yannick Bellon

生年:1924/04/06 没年:2019/06/02 kenironkun.hatenablog.com