2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧
多くの災厄に見舞われた1年であった。 1月に、心筋梗塞を発症し10日ほど入院し、予後的措置として2月にも10日ほど入院した。 俺は以前に脳梗塞も2回発症してるので何となく怪しい予感を覚えていたので、いざそのときが来ても動転することもなかった…
★★★★ 2014年7月14日(月) 大阪ステーションシティシネマ10 善悪・正邪はともかくとして登場人物皆ロジックが一貫してるのだが、一貫しすぎて物語が単線的にしか転がらないのがつまらなく、ましてやあの帰結はないやろ思うのだが、そこを補うべく投入され…
★★★ 1980年7月31日(木) 毎日ホール 『青春の殺人者』の原作・脚色者を再組合せし『サ-ド』の主演コンビをマッチングさせた企画もん丸出し作。藤田特有のシラケ感は、所詮重量級の観念劇と噛み合わず、訳知り顔のわからん話がしんどい。唯一安藤庄平のヘヴィ…
★★★★ 2018年12月22日(土) プラネットスタジオプラスワン 冒頭、タイトルバックのエルマー・バーンステインのパンチが効いた音楽にやられる。 のだが、まあ、変質者の殺人鬼に盲目の女性が追い回される。 ってんで、「暗くなるまで待って」を否が応にも想起…
★★★ 2014年7月14日(月) 大阪ステーションシティシネマ4 60年代的明朗快活な時代劇の復刻としてプログラムピクチャー的軽みは良しとしても、やはり喜八や沢島のスチャラカだがエッジの効いた諸作を思い出し物足りない。正直ユルユルである。2つの主従関…
★★★★ 1980年7月4日(金) 毎日文化ホール クタール撮影のポップとも言えるまでの明晰極まる地中海の陽光の下で又寓意を篭めた仮想国の物語としながら伊映画のような暗黒政治へのプロテストが描かれたことが驚きでさえある。アンビバレンツな魅力に充ちている。…
★★★★ 2018年12月22日(土) 大阪ステーションシティシネマ1 4度目の映画化だそうな。 少年時代に2作目のジュディ・ガーランド主演のものはTV放映で見た記憶があるが、ほとんど忘れた。 であるから、この新作が、どう改編されたかは知る由もない。 レディ…
★★★★★ 2014年8月14日(木) 新世界東映 描法が原理主義的に頂点を極めた『花札勝負』から写実に崩れ寄り腐る前の唯一の賞味ポイントで高潔な美学とキッチュな写実が融合した。枷が外れた加藤泰の全てをブチ込んだ何でもあり世界だが旧来の任侠映画システムが…
★★★ 1980年6月15日(日) SABホール 米英仏のトップ女優を並べて本家のパパスをトリッキーに配した文字通りの汎大陸4大女優共演ギリシャ悲劇なのだが、汎大陸すぎて何だかバラバラな印象を受ける。個々には熱演してるのだがアンサンブルを形成するには至ら…
★★★★★ 2018年12月22日(土) プラネットスタジオプラスワン 良い意味で枯れたのだと思う。 それまで、グレース・ケリーだティッピー・ヘドレンだと尖がったパツキン・クールビューティを常用してた。 それが、今作では主要女性キャストは、お世辞にも美人と…
★★★★ 2014年7月28日(日) シネリーブル梅田4 如何にして私は親父の抑圧から解放されたかってな感じの今一弾けぬ奇想天国と思うそばから物語が逸脱を始め何時しか親父語りになるあたり、ホドロフスキーの真摯だが達観したかのような想いに少しばかり絆され…
★★★ 1980年7月9日(水) 毎日ホール 未だ妹イメージの抜けない秋吉久美子の「年上のお姉さん」的役回りがどうにも浮ついてしっくり来ないし、何と言ってもバリバリの過激派戦士の生硬なロジックを内包してる風には見えずチョイ恥ずかしい。淡彩のような世界も…
★★★ 2018年12月16日(日) シネリーブル梅田4 何かとんでもないことが起こってるらしい。 メディアや隣人から伝え聞いて外に出てみたら、確かに空気が違っている。 胸騒ぎがする。 これは、ロス暴動のときの住宅地の雰囲気を描いた映画。 …ではないよな。 …
★★★★ 2014年8月5日(火) 新世界国際劇場 役者陣の好コラボによる3姉妹ものであり又3世代の女の確執ものとして緩むところがないのだが、どうも語るに律儀すぎて余裕がない。先駆者でジャンルマスターであるベルイマンやカサヴェテスに及ばないと感じてしま…
★★ 1978年4月29日(土) ダイニチ伊丹 時代の上澄みのような軽佻浮薄なる山根と郷の資質を秋吉の先鋭が補完していた事を思い知らされた作。松坂のベタベタな演技はコンビの弱点を決定的に露呈させた。本質が晒された旧時代の形骸とも言うべき駄作。 (cinemasca…
★★★★★ 2018年12月16日(日) テアトル梅田2 これは、cinemascape のある方の評点をみて見に行ったが、本当に傑作であった。 今でも、俺の脳裏に異郷のアパートの部屋で孤独に打ち震える、がたいのデカい男の姿がよみがえるのだ。 【以下ネタバレです】 この…
★★★ 2014年8月5日(火) 新世界国際劇場 基本設定が『トゥルーライズ』まんまなのはまあいい。華のない主演2人だが、市井のおっさん・おばはん然とした見てくれが味わいもある。だが、南北ネタの割にヒリヒリ感が薄くマクガフィン的脱北少女を巡る攻防も置…
★★★★★ 1980年6月18日(水) 関西学院大学学生会館大ホール 1991年11月16日(土) 高槻松竹 田中よりは案外に水戸光子が切ないのだが、やはり真に圧倒的なのは京マチ子と宮川一夫であり、両者が3年前の『羅生門』とリンクする形で戦前戦後の巨匠を同期させたこと…
★★★★ 2018年12月13日(木) シネリーブル梅田1 冒頭、刀を鍛造する過程がフェティッシュに描かれ、出来上がった真剣の張りつめた擦過音が強調される。 そのメタリッシュなものへの偏愛が往時の塚本を期待させるのだが。 以後、真剣への偏愛が強調されること…
★★★ 2014年8月14日(木) テアトル梅田2 一旦アングルを決めたら梃子でも動かさぬ依怙地な演出は好きだ。対象が120%のダイナミズムを有するの以上演出は謙虚たるべきを弁えている。只カリメ初顔合わせのセッションと母ウィニーの登壇。この2点のみで映…
★★★★★ 1980年6月22日(日) 梅田東映ホール 夜の静寂のホテルの1室で街路を往く戦車の地響きがグラスの水を揺らめかす異郷の緊張と違和が孤独地獄をいや増す。その映画的状況設定と担保し得る映像。嫉妬と挫折の果てに次世代に希望を託すのみだとしても生きる…
★★★★ 2018年12月9日(日) MOVIXあまがさき6 中島哲也はジャンルとしてのホラー映画に本当に関心があるのかって疑問。 たぶん無いんだと思う…っていうかあんまり巧くもない。 映画の前半は、人間の負の部分を拡大した陳列ショーで、嫌な連中ばっかの、…
★★★★★ 2014年8月6日(水) TOHOシネマズ梅田7 守護神的役回りに「ガメラ」との近似を見るに吝かではないが、しかし、このゴジラの憎悪表現のハイボルテージの熱量が、本来対置するのも恥かしいミクロ世界の絆の連鎖に伝導し不可逆の化学反応を起こす。…
★★★ 1980年7月4日(金) 毎日文化ホール 前後する『ダーティハリー2』と同工異曲のネオファシズムものだがマカロニウエスタンの国らしい扇情的な泥臭さ。しかし、おもろい。法的制裁をかいくぐる外道どもを処刑しまくるってのは快感だが危うい。その辺、遵法…
★★★★ 2018年12月4日(火) 梅田ブルク7シアター6 ジャンルとして、さして好みでもない映画です。 ファンタジーとして例えばティム・バートンの「アリス・イン・ワンダーランド」とか 古典の復刻版として例えば「美女と野獣」とか そういうの、まったく、見…
★★★ 2014年8月14日(木) 新世界東映 一応は目的意識のある水島翁に対し気風はあるが実質フーテンな鶴田がバランスを欠くのに、その男気質に惚れた若山・丹波・北島・川地・南の面々は尚締まらないことこの上なく、それより大体どこが百人やねんという話でも…
★★★ 1980年7月9日(水) 大毎地下劇場 アラブとユダヤの相克という欧州での通底認識がないと感慨も遠いのかも知れない。米オスカー受賞は多分に政治色を帯びているのだろう。しかし、それをシニョレというオブラートで包んで巧妙に埋没させている。良い映画だ…
★★★★ 2018年12月2日(日) シネマート心斎橋2 映画のデジタル化に本質的には賛同しない俺であるが、この映画の鮮明な「緑」にはちょっと参った。 オリジナルが同じ南米を舞台にしながら、砂漠みたいな背景だったのと違って、こちらはジャングル。 その点が…
ひ ★★★ 2014年7月4日(金) トビタシネマ リスベットが主戦に躍り出たので脇から事件をウォッチするのでなはくなりキャラのカリスマが消失したし、前半を牽引する少女買春は具体的に描かれることなくインパクト乏しい。しかし、淡々として出張らない演出は手…
★★★ 1980年7月9日(水) 毎日ホール 友情優先な男気があるよな選択をしたのに、結果的に裏目に出ればその目に乗ろうとする筋の通らなさ。その現実認識は良しとしても、ざまあない青春が、あたらアイドル郷が主演となり無理くり格好付けさせた感がどうにもしっ…