映画1946
★★★ 2022年10月16日(日) プラネットプラスワン 見終わって反芻してみれば、この犯人像は相当に踏み込んだものなのだが、見てる間はそういうことは余り感じない。あまりに異常な殺人鬼がさんざ描かれてきて俺たちはマヒいてるからだろう。障がいのある女性…
★★ 1994年6月18日(土) 第七藝術劇場 ラングらしい表現主義的な尖った描写は全く無く凡庸。それだけならまだしもそういう怠惰な連鎖の中より滲み出るかのようなアナクロな偏執臭が居たたまれないのだ。メッキが剥げて腐食した内実が露呈しそうだが辛うじてハ…
★★★ 2002年5月3日(金) シネリーブル梅田1 誰もが知るこの話を如何に見せるかのコクトーのアイデア自体は稚拙な戯れで今更の感があっても、多分アルカンが主導したであろう日常シーンの気合い入りには瞠目させられる。音楽オーリック共々仏映画のレジェンド…
★★★★★ 1992年3月23日(月) シネマアルゴ梅田 シークェンスでもなくシーンでさえもなく、唯の1ショットが映画の永遠性を担保する。正味、脳髄までもが打ち震えるような「手の鍵」。ままごとめいたスパイ映画であるからこそ否応なく表出されるヒッチ独壇場のハ…
★★★ 2007年9月8日(土) OS名画座 『カサブランカ』の裏返しとしてグレン・フォードの冷徹さに惹かれかけたかに思えたが、ちゃうのんかい。2人の真情吐露を垣間見せずに強引に引っ張る構成の弱さを2回に及ぶリタの名曲で何とか補完するという歪な出来具…
★★★ 2021年6月20日(日) プラネットプラスワン ジョゼフ・L・マンキーウィッツの初期作品であるが、脇のリチャード・コンテ以外知らない役者ばかりです。 又、ニューロティックと評されているが、主人公の男は精神崩壊するまで心理的に追い込まれてるよう…
★★★★ 2020年11月1日(日) プラネットスタジオプラス1 これは、ある意味おったまげたと言っていいだろう。 デヴィッド・O・セルズニック、「風と共に去りぬ」「レベッカ」「第三の男」「終着駅」を手掛けた文字通りの不朽不滅の大プロデューサーであるが、…
★★★★ 2012年7月1日(月) TOHOシネマズ梅田10 死ぬしかないドツボ逆境も物の見方ひとつで神に感涙する至福に変わるのだと言う自殺防止教訓はどうこう言っても素晴らしく、パラレルに怒涛な終盤は先駆的で強靭だが、だからこそ、主人公の忸怩たる人生怨…
★★★★ 2020年1月12日(日) シネリーブル梅田4 ジャック・ベッケルは「穴」は良作、「モンパルナスの灯」は普通くらいの評価しかもっておらず、先日見た「怪盗ルパン」が凡作だったのでどうもなあとも感じていたが、この3作は後期のものであり、ヌーベルバ…