映画1989
★★★ 2024年5月13日(月) なんばパークスシネマ1 ジャッキーの熱心なファンでもないのでそんなに彼の作品を見てるわけでもなく、そもそもにジャッキーそんなに好きじゃない気もする。 昔、世間が「プロジェクトA」で大騒ぎしてたときも俺は冷めていて、落…
★★★ 2016年10月7日(金) 大阪シテーションシティシネマ7 佳境とも言える事件が終盤の展開の為にする感濃厚で、そういう構造を見えすいてると思い出すとフィナーレもどっチラケだ。大体この先生のぶつ凡庸な教育論を成り立たせる為には時代の抑圧が描写不足…
★★★ 1992年5月16日(土) テアトル梅田2 1よりは良い。(cinemascape) kenironkun.hatenablog.com
★★★★ 1993年1月15日(金) みなみ会館 被虐世界の変態覗き見親爺の話と品の在る精緻な作りがアンビバレントに並存するが、ルコントの男を慈しむかのような一切の躊躇無き水平目線が、そういう戸惑いを解消する。何より盗視の映画的興趣の前では所詮本質変態な…
★★★ 1993年1月15日(金) みなみ会館 太股を切り裂きボルトを埋め込めば鉄人間になれる…訳ないし、かかった時間を思えば気が重いチョイ飛びコマ撮りのチェイス。アホ臭いのだが狂信的な押し付けと音響で蹂躙される。10人程度の入りの劇場で終わった途端に皆…
★★ 1993年2月11日(木) 扇町ミュージアムスクエア がむしゃらにやって来たが突如これで良かったのかと振り返る自分史。魅力的な構成だが、どっちつかずのモレッティの風貌同様にアプローチが緩くて上滑りにしか感じられない。『81/2』級の映画的造形への拘り…
★★★★ 1993年5月16日(日) 新世界東映 疾走感あるオリジナル脚本で受けた老練舛田の柔軟な腕が冴えた文句無しのナイスムービー。役者陣の面子も揃ったが両雄相見える緒形と江守が織り成す余裕のかまし合いが快感。一方吉田日出子が醸す家庭描写の良さが絶好の…
★★★ 1993年10月30日(土) 第七藝術劇場 安奈の成功も凌の没落も或いはその対比もズバリそこを描ききるという口八丁で物語る気概が見えず締まらない。が、このジャンルの日本映画としては比較的違和感無く見れ小っ恥ずかしくない。主役2人も良さもあるが日本…
★★★ 1993年11月3日(水) 高槻松竹 特車二課という「チーム」を描きながら一昔前の「連帯」感は無く個人の間には微妙な距離があり冷めている。そういった世界を抽出された都市の無機質感を背景に先鋭化させる押井流は原作やOVとの狭間で躊躇があるように思え…
★★★★ 2003年10月11日(土) OS劇場CAP 人生に於いて意図的に駆け引きを弄さなければ偶然は転がり込んでは来ない。そして、要件さえ整えば男と女はいとも簡単に恋に落ちるし簡単にそれは終わる。微妙なニュアンスをきめ細かく描いて闊達だが、それでもやは…
★★★★ 1993年12月27日(月) ACTシネマテーク ダサおもろいとかヘタウマとかを意図してやればあざとくなるのだが、そもそもの「意図」がピンずれしてるので限りなく「天然」に相似となり、挙句には何故だかその笑いのセンスがハリウッド映画の最良の部類に近…
★★ 1992年5月16日(土) テアトル梅田2 俺が今ここで何してる間にも見知らぬ某は見知らぬ何処かで何しているということに諦観めいた侘び寂び的興趣を見出せなければ面白くも何ともないのだろう。最初に外してしまうと徹底的に乗れない。そういう意味で日本人…
★★★ 1992年8月2日(日) 日劇会館 ここまで寅の恋の一線からの撤退を明快に呈示しちまって、代替が半端な満男の恋シリーズってんじゃ山田洋二も誠実味を欠くってもんだ。出演者皆歳喰って侘びしさだけが募るってのにはんちく野郎の半端な行動が輪をかけるって…
★★★★★ 1992年8月7日(金) 毎日文化ホール 置き去られた世界を斜めに見るのではなく、真摯に取り組もうとする者たちの侮れない世界と規定し、現在世代の受容と寛容をも肯定的に捉えようとする。で、流石にまともすぎるので破壊的ギャグを配置する。キザに周到…
★★★ 1992年9月12日(土) 毎日文化ホール 黄泉の国から眺めるという体裁上、鎮魂的な静謐が支配するのは必然で、それを狂騒を旨としたベルーシの半生を描くに用いたのが良い。エピソードをある程度知ってた方が理解は深まったろうが、悲哀をこめた暗調の展開は…
★★★★★ 1991年4月6日(土) 新世界国際劇場 正真正銘のストーカー犯罪者が思い描く一方的な理想郷だが、マイナスに振れ切った針が周回してプラスに転じた如き割り切り振りは疾しさを覚えつつも爽快。純情であることは則ちに異常であることを体現する主人公のキ…
★★★★ 1991年6月1日(土) みなみ会館 思い込みが激しすぎて相当にダラダラした物語だし、時には丸っきり漫画レベルの稚戯でしかないのだが、金に飽かせぬここまでの徹底ぶりには敬意をはらいたくもなる。カメオが効いておりロビン・ウィウィアムスが特に凄く深…
★★★★ 1991年6月2日(日) トビタシネマ ひとつのシークェンスを見る為に2時間耐えたっていい映画もある。大して面白味無く感情移入も出来かねる青い恋物語が続くのには大概うんざりする。しかしラストで至福がやって来た。本物の迫力と緊張感は半端ないね…C…
★★★★★ 1990年1月28日(日) 長崎ステラ座 現在・過去・未来と目くるめくまでに大風呂敷を拡散しつつPART1とのシンクロは的確と言うしかない桃源のダイナミズムに達している。未来世界の造形の妙と過去世界のパラレルな反復もだが、数役をこなす役者陣も敢…
★★★★ 1990年2月25日(日) 八木館2 異形である孤絶感は封じ込められるのに異郷での孤絶感は前面に出す。二重構造の孤独の背景にはユーミンではなく荒井由美が的確。冒頭の微かに聞こえる風やアナログなラジオの声。音の凝り方や飛翔感の素晴らしさ。だが、ス…
★★★ 1990年3月17日(土) 梅田東映パラス2 赤井という飛び道具のリアリズムに拮抗し得るドラマトゥルギーがあったかというと期待はずれだった。映画の理想郷を形成するに、逸脱する術を知ってそうな原田や麿起用でさえ虚構性を増長する。そして、ファイトシー…
★★★ 1990年5月27日(日) トビタシネマ 今更題材を『アンタッチャブル』では配役の絶妙なアンサンブルとポイントゲットする超絶ケレン描写で補完し得たが、同じく戦争ものでの今更題材となると、ベトナムは生々し過ぎるし役者も若手で軽量感は拭えず、ひたすら…
★★★ 1990年7月15日(日) 新世界国際 金に糸目を付けぬ海溝描写には時折堪能させられるものの、行き着いたところが絶対神的異生物による人類救済となれば否応なくテーゼに於いて『未知との遭遇』との類似性を想起せざるを得なく、となればキャメロンの作家とし…
★★★★ 1990年7月22日(日) みなみ会館 敵対する殺し屋と刑事がメルヴィル的フィルムノワールならば、殺し屋と歌手の絡みは日活アクション的ムード歌謡。隔絶された世界で一貫して浸り切った過剰とも言える情緒が一歩間違えればギャグになる寸前で縦軸と横軸を…
★★★ 1990年7月8日(日) 新世界国際 気障な2枚目振りが切なく似合わぬスタローンの違和感とマッチョ2人のバディもんの暑苦しさに対して諦観するのに時間を要するので損してるし、コンチャロフスキーの真っ当過ぎな演出も粋とは無縁なのが哀愁のミスマッチだ…
★★★ 1990年9月2日(日) 新世界東映 10余年のブランクを経て待望のと言うより結局それっきゃないかの煮詰まりが勝専制下の閃き統御で払拭されたとも思えぬがのり平から裕也に至る横断的キャスティングの多彩が歪な活力をもたらしている。雄大もいい味出して…
★★★★ 1989年2月26日(日) 長崎東宝 山城や古舘などのお茶の間タレントを持って来たキャスティングが逆説的にいい。それを伊丹が出てきてぶち壊したのもご愛嬌。海外の「お化け屋敷」ものを日本の風土に移植して曲がりなりにも成功してら。フレーミングのセン…
★★ 1990年11月24日(土) みなみ会館 何も消費社会を風刺しろとか教条的善悪論で価値観を縛ってほしいとか思うわけでもないが、題材が題材なだけにもう少し現実に棹さすべきだろう。完全なアイデア倒れであり、リアリティを欠いたこの楽天主義は稚拙すぎて無闇…
★★★★ 1989年8月13日(日) 長崎東映シネマⅡ 1995年2月12日(日) ACTシネマテ―ク 通行人が巻き添えで撃たれるところが『フレンチ・コネクション』を想起させる以外は、快感をもたらす映画的カッティングのリズムから遠く隔たった地平で孤絶した厭世感を叩きつ…
★★★★ 1989年9月16日(土) 長崎松竹 映画界の2巨頭の対峙に歌舞伎・映画・アングラ・素人を噛ませるコラボの絶妙。溝口的伝統を現在感覚で継承する小道具・衣裳の圧倒的真実味。だが、列挙される葛藤を常に正面から捉え続ける作劇に若干の抑揚があればとも思…