男の痰壺

映画の感想中心です

映画1942

逃走迷路

★★★ 2022年9月11日(日) プラネットプラスワン 「北北西に進路を取れ」の原型との話を何かで読んだような記憶がある。身に覚えのないことで追われるハメになる男の話であり、クライマックスの舞台にアメリカの有名景勝地を持ってきている点などモチーフと構…

生きるべきか死ぬべきか

★★★★ 1992年5月10日(日) ルネサンスホール 練り込まれた脚本は完膚無きまでの隙の無さで文句のつけようもない。天才の秀でた個人芸に依らずシチュエーションのグラインドのみで時代の変遷に拮抗できるのは時流に阿っていないからだ。それが品格なのだろうが…

カサブランカ

★★★★ 1992年6月22日(月) 梅田コマシルバー イジイジした女々しい男が最後に男をあげる格好良さと身勝手そのものだが男心を引きつける女のリアリズム。それは、実は説話的に醸成されたボガートとバーグマンのイメージとは真っ向から逆説的。そこにこそ深みが…

郵便配達は二度ベルを鳴らす

★★★★ 1980年6月22日(日) 梅田東映ホール 冷血なアメリカン・ハードボイルドを情のイタリアン・ネオリアリズモに置き換えても、必要以上にベタつきもしないのはヴィスコンティの破滅志向が根底にあるからだろう。絶妙のバランス感覚に立った処女作。カラマイ…