2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
★★★★ 2019年8月30日(金) 大阪ステーションシティシネマ4 タランティーノがシャロン・テート事件を映画化するって話を知ったとき俺は思った。さすがにあかんやろ。 だって、ポランスキーは、まだ生きているんやぞって。 妊娠中の妻がメッタ刺しにされて殺…
★★★★★ 2013年11月17日(日) MOVIXあまがさき8 子どもが居る居ないというテーゼより、慎ましやかに何も望まず生きてきた多くの人々への賛歌として見た。そして、絶望の淵からでも立ち直れるのだと言う確信。苦境にある者に寄り添うタナダユキのスタン…
★★★ 1981年7月12日(日) 大劇名画座 筋肉馬鹿そのものの主人公と廉価なヒロインに汎アメリカーナな低能が迸るのだが、キッチュな自虐を礎にこれはこれでひとつの世界を全うしている。特に森林惑星の造形にはラウレンティスの意地が反映され見るべきものがある…
★★★★★ 2019年8月28日(水) 梅田ブルク7シアター3 正直、さほど見る気もなかった。 何せ、明らかに2匹目のドジョウ感があるし、監督も、かの映画のブライアン・シンガー降板のあとを引き継いで完成させた人らしい。 何よりエルトン・ジョンに興味がない。…
★★★★★ 2013年11月24日(日) MOVIXあまがさき7 役所のダイワハウス系ボケ演技が堂に入って来て、大泉のツッコミと相性良く、そこに小日向の腹芸が加味され完璧なトライアングルを形成する。衣装・美術・撮影も重厚とキッチュの狭間の座りが良いピンポ…
★★★ 1981年8月2日(日) トビタOS劇場 製作トニー・ビルが同じであるなら『スティング』の夢よも一度な亜流商品なのだろうが、どうにも垢抜けなく泥臭い。奇天烈なギミックが無くても構わないのだが、演出に煌めきがなく演者にも華がなけりゃ仕方ないとも思…
★★★★★ 2019年8月25日(日) MOVIXあまがさき2 奇をてらった設定や人物が登場するわけでもない。 いや、最後にあるのだが、それが蛇足に思えるほどにストレートに何年振りかで再会した男と女の心の動きを精緻に追った話であって、その両者の反応や言動…
★★★ 2013年11月16日(土) 新世界東映 『七人の侍』ごっこのカス映画と切って棄ててもいいのだが、若山の品性無きヒューマニズムや大木のイジケた居住まいや真山の謙虚なエロスが中心に据わり何とか最低線をキープした。しかし、この惨状で大見得を切るラス…
★★ 1981年8月7日(金) 日劇会館 軍閥伍代家の悪の枢軸たる面々は後方に退き、良心派の人々の幾つもの「愛」のみに焦点を当て、それが又ステロタイプで且つ素通り的にしか描かれない。表層的に描かれる歴史事変は彼等を翻弄する機能しか持ち得ない。完全な中だ…
★★★ 2019年8月23日(金) 梅田ブルク7シアター1 ぶっちゃけ、このシリーズに興味が無いし、今まで見たのもMAXだったかMEGAだったかの1本だけです。 でも、見てなくても何だか当初のコンセプトから逸脱していってるらしいのはわかる。 ちょうど、0…
★★★ 2013年11月9日(土) シネマート心斎橋1 ハーバードの円舞やワイオミング宿場町の過剰な人馬など序盤60分は演出の狂気とジグモンドの採光に彩られ確かに凄い。しかし、東欧移民の『バイオリン弾き』的既視感に懸念を覚えたそばから回収を放棄された物…
★★★ 1981年7月6日(月) 梅田コマシルバー SEX&ドラッグの成分が希釈されて形骸的なモラトリアム青春紋様が剥き身を曝け出した。映画的表現としてもオーソドックスで破綻も無さすぎで既存論法に呑まれ丸め込まれた。それでも妥協の中に戦おうとした意志と…
★★★ 2019年8月18日(日) シネヌーヴォ 原作未読でスコセッシ版の映画は見ている。 俺は、スコセッシが原作をどのように解体したのかわからなかったのだが、この遠藤周作が脚本にかかわった篠田正浩版を見る限り、ほとんどのエピソードは同一であるし、言わ…
★★★★ 2013年12月14日(土) 梅田ガーデンシネマ1 カウリスマキ的キャラとズレた会話の間合いも申し分なくオモロイのだが、どうもそれだけではなさそうだ。諧謔や皮肉や詠嘆や諦念に留まらない何か世界が反転するような予兆を秘めている。そういう意味ではブ…
★★ 1981年7月11日(土) 伊丹グリーン劇場 多くの前兆や予感をはらんだ前半が良かったのに後半は崩壊してしまった。まあ、大林としては確信的だったのだろうが、壊し方の好みの問題だと思う。役者手塚真のアナーキーなセンス等見所も少なくはなかった。 (cinem…
★★★★ 2019年6月17日(土) テアトル梅田2 恋は障壁があるほど燃え上がる。 なんちゃって、柄でもないこと言ってますが、実際、夫婦であっても、隙間風が吹き出したとき、なにか共通の障壁が出てきて、やむをえず一緒に乗り越えていかないとしゃあなくなる。…
★★★★ 2013年11月16日(土) 新世界東映 このゲスな3面記事題材に沢村を筆頭に皆半端ない気合の入りようなのが良い。小川の冷たい熱量に対し田舎臭い魔子も小悪魔への変貌で拮抗する。演出も今村+増村÷2みたいな太さ。斜角の構図がダサくないのは見てくれ…
★★★ 1981年8月5日(水) SABホール ロシアの過酷な風土に根差したチュフライの鋭角的視点は地中海の陽光下でポカポカと間延びし、かといってラテン的に弾けれる訳でもなく中途半端な映画になってしまった。全体に緩い印象だが、とにかくオルネラ・ムーテ…
★★★★ 2019年6月17日(土) 梅田ブルク7シアター2 はっきり言って、和製ミュージカルとしての何かを期待していたわけではない。 予告篇を見た限り、正直、TVのバラエティショーに毛の生えた程度な感じがした。 実際に前半、会社やレストランでのナンバー…
★★★★ 2013年11月23日(土) テアトル梅田2 ドラマの無為性はコンセプトとして新しくもなく、5年かけた撮影も子供は大きくなるという当前の事実をフィルムに刻むだけだが、個々の事象に対し過度に寄らず総体としての年月の集積こそに意味があるとした点が新…
★★★ 1981年7月11日(土) 伊丹グリーン劇場 海洋ロマンティシズムは遠く過去のものと成り果てた4半世紀遅れのボンクラがたのきんの抜け作キャラとマッチして阿呆臭いなりに成立。ともかくテンポが良く開き直って見ればそれなりには面白い。主演の3人は1作目…
★★★★ 2019年8月4日(日) シネリーブル梅田4 どうも、ルネ・クレールとは相性が悪いみたいだし、期待してた「リラの門」も今いちだったことから見る気もなかったのだが。 何しろ古い映画だから温い恋愛譚だと思っていたこともある。 でも、序盤はやっぱりの…
★★★★ 2013年11月23日(土) 梅田ガーデンシネマ2 何だか理想的生き様を実践する岡野のスローライフがひたすら羨ましく、そういう主人公をベタつかず描けるのも森崎しかいないと納得し岩松も適役。老いれば人は過去に遡上し思い出に埋没するしかない。それを…
★ 1981年8月9日(日) 伊丹グリーン劇場 巨視的なタイトルの割にはミクロな家族と許嫁との物語に大半をさき、皆冷静に反戦思想を皆持ったりしている。戦時に於いてのファナティックな狂気を描かずしては真の反戦も描けない。一方カタルシスも全くない。使い回…
★★★ 2019年8月12日(月) プラネットスタジオプラス1 1970年のアメリカ映画だそうな。 前年の1969年には「イージー・ライダー」「真夜中のカーボーイ」「明日に向かって撃て!」「ワイルドバンチ」が公開され、映画ジャーナリズムはまさにアメリカ…
★★★★ 2013年11月19日(火) 大阪ステーションシティシネマ11 ジンネマン演出はけっこう粗いのだがテンポだけはやたら良く、感情を排した即物的描写の連鎖が気持ち良い。こういうのを力技と言う。テロルのヒロイズムに言及するわけでもないのだが、この徹底…
★★★★ 1981年8月9日(日) 伊丹ローズ劇場 約束事でそうならないとは解っていても、寅とマドンナの一線を越えるキワのキワまで迫った展開はシリーズ中でも出色。松坂は絶品で雁之助も好助演。極めてよくまとまった一品。(cinemascape) kenironkun.hatenablog.com
★★★★★ 2019年7月29日(月) テアトル梅田1 煎じじ詰めれば、ストレートな受難譚であるし、前々作「淵に立つ」の浅野のような理解不能の怪奇人物が登場するわけでもない。 だが、全篇を覆う不穏な空気の濃密さは抜きんでていると思う。 正直、俺は途中まで時…
★★★ 2013年11月23日(土) 大阪ステーションシティシネマ12 「起」を抜いた進行形の渦中にいきなり叩き込まれるのは良しとしても、板子一枚下の地獄をブラピの台詞で全語りするのは小説的に過ぎないか。糞尿の中で彷徨い続ける死体等如何にもな文学臭が美…
★★ 1981年8月12日(水) トーエイ伊丹 プログラムピクチャーの論法に安住しまくりの設定や展開で良しとするには、真田と悦ちゃんのアクションで徹頭徹尾推しまくってほしいところだが、千葉筆頭にシャシャリ出る親爺どもがいいとこ取りするんじゃ勢いは減殺さ…