男の痰壺

映画の感想中心です

映画2018

誰もがそれを知っている

★★★★ 2019年6月19日(水) テアトル梅田2 ファルハディの過去作に比べ評価は今いちみたいだ。 この監督の映画は、緊密に練りこまれた脚本の綾の一方で、画面造形の統御も特性だと思う。 それには、数人の人物の配置が好ましい。 であるが、本作の前半は結婚…

ウィアーリトルゾンビーズ

★★★★★ 2019年6月19日(水) TOHOシネマズ梅田5 冒頭から、親が死んだって悲しくない…なんてほざくガキが出てくる。 そいつが又、ゲームばっかしてる小僧で、けったくそ悪い。 親が死んでも悲しくないってのはいい。 でも、そいつがゲームボーイみたいな…

町田くんの世界

★★★★ 2019年6月13日(木) 大阪ステーションシティシネマ11 穴が多い映画であり、駄目じゃんってのも十分にわかる。 原理主義的な人物を、あいまいなグレーゾーンで生きるしかない我々の現実世界に投入する。 で、どうなるか…ってのが、おそらくは何とか攻…

スケート・キッチン

★★★★★ 2019年5月13日(月) 大阪ステーションシティシネマ7 女子のスポーツものといえば、昨年、「バトル・オブ・セクシーズ」や「アイ・トーニャ」といった実在のスポーツ選手を描いた作品があって、どちらも力作であったが、これは、そういった流れに与し…

ラッシュ プライドと友情

★★★ 2014年3月5日(水) MOVIXあまがさき1 普通に見えて奇想なアングルを繰り出すハワード演出に調和するダークな深度のマントルの撮影が絶品で、それがクライマックスの豪雨の富士スピードウェイへと結実する展開に否応なく萌えるのだが…。実話の枷に…

初恋 お父さん、チビがいなくなりました

★★★ 2019年5月18日(土) 梅田ブルク7シアター2 10年前だったら見ないタイプの映画なのだが、歳も歳だし。 ってことなんでしょう。 予告篇で老夫婦が歩いていく後姿の侘び寂びが、おのれの先行きにダブってしまう。 冒頭からの幾つかのエピソードで夫の…

ハイ・ライフ

★★ 2019年5月6日(月) シネリーブル梅田3 別に厳格なものを映画に希求するつもりはない。 それに抗じるものがあれば。 冒頭、宇宙船外で修理作業する男が手を滑らせ部品を落とす。 …落とすって無重力なのに落ちないやろ。 でも。それはどんどん落ちていく…

幸福なラザロ

★★★★★ 2019年5月6日(月) シネリーブル梅田2 アリーチェ・ロルヴァケルの前作の「夏をゆく人々」の感想を見返してみると、シネフィル的と書いてある。 エリセ、タヴィアーニ、アンゲロプロス、アントニオーニの名前を挙げてる。 で、今作だが、前段はオル…

ハンターキラー 潜航せよ

★★★★ 2019年4月21日(日) MOVIXあまがさき4 潜水艦にしてもネイビ-シールズにしても手垢つきまくりの題材だ。 であるから、それをミックスしちまえってのは、どうにも安易に思える。 ではあるが、ベタだが強固なコンセプトが背骨のように貫いている…

イメージの本

★★★★ 2019年4月29日(月) テアトル梅田1 前作「さらば、愛の言葉よ」のタイトルの意味を今更に感慨をもって考えた。 ゴダールといえば政治に走って尖がってみせたりもしたが、根のところでは「愛」ってのが好きなおっさんなのだ。 それに決別しようという…

ROMA ローマ

★★★★★ 2019年4月12日(金) シネマート心斎橋2 微妙といえば微妙な立ち位置に立った作品である。 スペイン系の入植者の末裔である富裕層に対してネイティブなメキシカンであるインディオは貧困に留められているという状況で、富裕層の一家の物語である一方…

サンセット

★★ 2019年3月30日(土) シネリーブル梅田1 体調も悪かったが、始まって10分もせずに意識が遠のく。 意識が戻ると主人公が彷徨っている。 集中せねばと気を引き締めてまもなく意識が遠のく。 意識が戻ると主人公が彷徨っている。 とまあ、彷徨い続ける主…

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間

★★★ 2014年4月12日(土) 新世界国際劇場 新味の無い記憶障害とアイデンティティ喪失のミステリーだが、韓国人監督による日本ロケの巧まざる異郷感が寄る辺無き主人公を取り巻く違和感と絶妙にリンクする。真木、中村の日本側2女優の儚い美しさに対しヒョジ…

バンブルビー

★★★ 2019年3月26日(火) TOHOシネマズ梅田2 「トランスフォーマー」を今更見たいという気持ちはビタ一ないのだ。 が、「KUBO」の監督で「スウィート17モンスター」の主演女優ってのに食指が動いた。 だが、マイケル・ベイのアホ呪縛は強烈であっ…

家族のレシピ

★★★ 2019年3月16日(土) 大阪ステーションシティシネマ10 主人公の父親が急逝してシンガポールに行こうとするその心理が見始めた当初、いかにも説明不足で入り込めない。そのへん、監督のエリック・クーの語り下手なのか、編集で切られたのかは知る由もな…

たちあがる女

★★ 2019年3月16日(土) シネリーブル梅田1 それは、どこのどいつのせいでそうなってるのか。彼女の大切な何が失われつつあるのか。そういった「行為」との因果関係がまったく示されないままなので何一つ心を揺さぶられない。 正直、不愉快であった。 そも…

グリーンブック

★★★★★ 2019年3月24日(日) MOVIXあまがさき10 アカデミー作品賞の映画ってのは信用ならんし、ましてや経緯が経緯だけに見る気もなかったのだが、見てよかったと思った。 中盤でディープサウスを旅する車がパンクして停車を余儀なくされる場面。 車外…

THE GUILTY ギルティ

★★★★ 2019年3月16日(土) シネリーブル梅田1 電話する主人公のみを追って通話の相手は一切画面に登場させないってのは、「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」って傑作があったし、緊急コールセンターも「ザ・コール 緊急通報司令室」ってのを見てる。…

岬の兄妹

★★★ 2019年3月10日(日) テアトル梅田1 絶賛に近い評価を得ている。 ポン・ジュノと山下敦弘の助監督を経てデビューという分厚い経歴の片山慎三の処女作。 期待は最高潮であったが…。 シビアな現実の直視にせよ、ブラックな笑いにせよ甘いと感じました。 …

運び屋

★★★★ 2019年3月8日(金) 梅田ブルク7シアター2 予告篇を見て、イーストウッドの老いが痛々しいので見るのやめよかと思ったが、あれは演技やという話を聞いて、ならばと見に行った。ところが、篇中、存外に老いというものを強調しない演出であって、でも、…

アリータ バトル・エンジェル

★★★★ 2019年3月5日(火) 大阪ステーションシティシネマ12 日本の漫画「銃夢」ってのが原作だそうで、この映画の製作ニューズを見たとき、そんなん映画化するんやったら、大友克洋の「童夢」映画化しろよって思ったのを覚えている。 物語はありきたりで、…

女王陛下のお気に入り

★★★★ 2019年2月23日(土) TOHOシネマズ梅田5 なんか変わったなと思った。 人の気持ちの流れが普通にわかるのだ。 ヨルゴス・ランティモスの映画は「ロブスター」と「聖なる鹿殺し」を見てるが、登場人物が何考えてるのかさっぱりわかりませんってな映…

半世界

★★★ 2019年2月16日(土) TOHOシネマズ梅田6 阪本順治のオリジナル脚本だそうだが、なんか構築仕切れていない感じがする。 多くの挿話が点在して、それらが連関しながら全く新たなものを産み出すってのが構築の醍醐味だと思うのだ。 3人の幼馴染の話だ…

バーニング 劇場版

★★★★★ 2019年2月16日(土) 大阪ステーションシティシネマ12 原作は未読です。 村上春樹はけったくそ悪いが認めざるを得ないって感じで、俺は断然、村上龍派でっすな。 っていうか、そんな派とかあるんかしらんが。 ハルキ・ムラカミの小説の主人公って、…

洗骨

★★★ 2019年2月13日(水) 大阪ステーションシティシネマ8 心のこもった良い映画だとは思う。 おそらくこれは、監督の照屋年之ことガレッジセールのゴリが実体験から導いた物語なのだろう。 洗骨ってのは沖縄に続く風習で、死んだ人を風葬にし4年後にまた、…

ファースト・マン

★★★★ 2019年2月8日(金) TOHOシネマズ梅田7 なんだかテレンス・マリックの映画みたいに内省的で静謐なのが案外チャゼルの本質なのかと思う。 劇的な要素にあまり関心がないみたいだ。 であるから、人類初の月面着陸の高揚もそんなには描かれない。 ニ…

七つの会議

★★★ 2019年2月5日(火) 大阪ステーションシティシネマ1 野村萬斎の能の形式がどうしたってにじみ出る時代がかった大芝居に期待するものがあった。 俺は「柳生一族の陰謀」って映画での萬屋錦之助の大芝居が好きで、まわりの役者の日常的な芝居とまったく噛…

めんたいぴりり

★★★★ 2019年1月28日(月) 大阪ステーションシティシネマ7 TVドラマはほとんど見ないし、だいたい九州以外で放映したのかも知らない。 そういうTVドラマの映画版ということで、勝手知ったる馴染みの面子が演じる…って感覚は無い。 のっけから博多華丸が…

サスペリア

★★★★ 2019年1月26日(土) TOHOシネマズ梅田7 オリジナルは初公開からずいぶん経ってから見たが、つまらないと思った。 唯一、最初の空港シーンで自動ドアの開閉に内部のギアが動くショットが挿入されるのに感心したのみ。 ルカ・グァダニーノって監督…

マスカレード・ホテル

★★★★ 2019年1月27日(日) MOVIXあまがさき6 見て3日ほど経っているが、もう第一に思い出すのは長澤まさみの「脚」ばっかなのだ。 脚線美ってよく言うが、彼女の場合、それを超越してるような気がする。 キムタクと並んで腰かけて会話するシーンがあ…