男の痰壺

映画の感想中心です

クワイエット・プレイス

★★★ 2018年10月28日(日) MOVIXあまがさき9
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演出が的確なので、印象は悪くない。
とくに掴みは相当にいい。
しかし、巷間言われてるように、物語がすすむにつれて馬脚が現れる。
まあ、ゾンビであるとか宇宙人であるとかに人類が滅亡寸前まで追い込まれる。
そういう話であって、これは、生き残りが1家5人しか出てこないのが安上がりである。
そこに枝葉のアイデアとして「音」ってのが加味される。
のであるが、あくまで枝葉であって根幹ではないんです。
 
今年、スティーヴン・キング原作の「セル」って映画があった。
あれも、大したもんではなかったと思うが、でも、根幹を曲げた展開だったと思うんです。
人々が何でゾンビになっちまうのかさっぱりわかりません。
であるから…怖い。
 
この映画は、すべてが理に落ちる。
そこが、どうしても物足りない。
 
音をたてられない事が根幹を揺るがす何某でなく枝葉な制約に留まっているのを始め全てが理に落ちるのが生真面目でつまんない。が演出は的確で揺るがないのが捨てがたく序盤は掴まれる。子どもにさせることを躊躇しないが盾になることも厭わない父親は理想的。(cinemascape)