男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【ほ】

劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ

★★★ 2007年7月29日(日) ナビオTOHOプレックス3 丸っこいポケモンが無邪気に戯れる庭園の奥底で何十年にもわたり忌み嫌われながらも思いを全うし続けるダークライと隔世にわたる聖女の物語。サトシやピカチュウやロケット団のようなヘタレを後方に退け…

HOME FIGHT

★★★★ 2021年9月5日(日) シネリーブル梅田2 「その日、カレーができるまで」にカップリングされて劇場公開された短篇である。元々は斎藤工プロデュースによる「TOKYO TELEWORK FILM」なるオンライン企画の中の1篇です。 兄妹によるどうっつうことない会話…

ポイント45

★★★★ 2007年8月25日(土) トビタシネマ 唾棄すべき最低のDV野郎ではなく男は誰に対してもサイテーな野郎だった。そこが、まだしもだし、グダグダの男と女の腐れ縁は、ミラのペチャパイの哀切さに補完され見応えがある。ただ、どうにも終盤は商業主義的な…

墨攻

★★★ 2007年8月25日(土) トビタシネマ アクロバティックな攻防戦を排したのは好感を持ったが、そもそも非戦を説くべき墨家が戦争プロとしての戦略に長けてるアンビバレンツを強固に描かないので、どこか視点が定まらない。終盤は安直なヒロイズムに流された…

ボーン・アルティメイタム

★★★ 2007年11月10日(土) TOHOシネマズ梅田3 平常温度から一気に沸点に到達する速度が並ではない。序盤のウォータールー駅での攻防の細密手工芸の如き編集美に至福を感じたが、そのまま昇天できれば良かった。アレン再登場での出し殻感が尾を引き物語…

劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束シェイミ

★★★★ 2008年8月3日(日) TOHOシネマズ梅田3 相変わらずの「行けーピカチュウ」には辟易するが、手塚治虫の嫡子とでも言うべきこましゃくれた新キャラのシェイミが良い。そして、列車や船での道行きの思わぬ旅情感。特に船シーンでのポッチャマやシェイ…

僕らのミライへ逆回転

★★★ 2009年3月21日(土) 新世界国際劇場 弛緩した展開は確信的なのだろうが、ならジャック・ブラックのゲロ芸みたいなので風穴でも開けて欲しいのに妙にマトモ路線の映画愛謳歌の展開。本気でもなかろうと思いたいが本気か?…そうなら居心地が悪い。あと、…

劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ

★★★ 2009年7月26日(日) TOHOシネマズ梅田1 3部作を纏める趣向は巨大ポケモン勢揃いのみで、それが繰り広げるバトルは大味で『怪獣総進撃』並の付け焼き刃感。人語を話すアルセウスにゲンナリし物語も凡庸であった。ダークライやシェイミ並の強固な脇…

ポルノ時代劇 忘八武士道

★★ 2009年8月23日(土) 日劇会館 丹波が何に絶望し虚無的になったのかが明かされぬままに「忘八」という畜生道に墜ちていくのは、うがった見方をするならポルノで女の裸がありゃあよかろうという一種嘗めきったかの如き石井輝男に貴様あ~!と考え出すと観…

火垂るの墓

★★★ 1988年9月18日(日) 新世界劇場2 アニメの持つ自由度を自ら束縛しているが、叙事的描写においてクール。ただ、それでも原作の持つ乾いた描写は埋もれている。怒りの代わりに叙情性が抽出されたのは否定はしない。ただ、それを殊更とやかく言うのは野暮。…

ほんの5g

★★ 1988年12月18日(日) 長崎松竹 一直線少女の奮闘譚でもなく、モラトリアムからの脱皮を謳うでもない。ほとんど製作意図不明の物語を緩い演出と緩い役者が繰り広げる(富田靖子除く)。題名も軽いが中身も軽いよ。(cinemascape)

ボーイズ・オン・ザ・ラン

★★★★★ 2010年2月18日(木) テアトル梅田2 絵空事の勝つか負けるかではなく折り合うか突っ張るかというリアリズムの地平で立脚している。揺れ惑う主人公の行く道は感情の振幅の間の隘路との納得感があった。血と精液と鼻水と小便と汗と涙にまみれて俺も疾走…

ホテル・ニューハンプシャー

★★★★ 1986年12月7日(日) 梅田ロキシー 異質であることの生き難さや死を始め災厄が降りかかるが成るようになるさという大局観が基底にあって、そこを信じられる限り奇矯さはあざとくない。リチャードソンの視線は怜悧だが好対を為す編年記『ガープ』と同様に…

ポルターガイスト2

★ 1986年11月2日(日) 友楽会館大劇場 ブライアン・ギブソンがトビー・フーパーに比して殊更凡庸と言う訳でもなさそうなのに、これ程つまらない代物になったのは、在り来たりの怪異譚をとことんグレードアップ出来るスピルバーグの欠落。過信と奢りの産物。(c…

ボディ・ダブル

★★★★ 1985年6月15日(土) 大劇名画座 ヒッチコックから気取ったユーモアや英国風厳格を取り除き欲望のままの悪趣味な嗜好を抽出した合せ鏡のようなパロディ。しかもデ・パルマにはテクニックもあるから本気のフリをしても様になる。サバけた世界に、どっぷり…

ボストン物語

★★★★★ 2021年2月14日(日) プラネットスタジオプラス1 ボストンがどういう都市なのか何にも知らなかったが、アメリカで最古の都市なんだそうで、ボストン人らは、そういう歴史や伝統を重んじ、新興の成り上がりニューヨーク人が嫌い。 そういう背景がドラ…

北北西に進路を取れ

★★★★★ 1984年12月1日(土) 梅田ロキシー メイソンアジトや国連本部の偏執的直線造形はグラントの緩さでバランスを取らねばキツすぎる。マクガフィンのみで成立した究極のカスムービーは強固な確信で純粋映画領域へ突入。しかし、真の驚愕は非スタジオでの複葉…

ポリスアカデミー

★★★ 1984年10月31日(水) 友楽会館大劇場 破壊のアナーキズムもハートに突き刺さるシチュエーションも気の利いた風刺も無いから食い足りない。只管に多彩なキャラを造形することで突破しようとしているがあんまり面白くない。拳銃狂のタックルベリーが敢えて…

炎のランナー

★★ 1983年7月14日(木) 戎橋劇場 仰々しいお洒落な音楽に乗って、とんでもなく在り来たりなスローモーションで疾走する選手達。コマーシャリズムの極北とは言え露骨過ぎ。より速く走る肉体という原初的テーゼは懐古趣味でピューリタニズムな形骸に囚われ陳腐…

ホモ・サピエンスの涙

★★★★ 2020年11月20日(金) シネリーブル梅田1 ロイ・アンダーソンの映画は、前作「さよなら人類」を見ただけだが、毎回、こんな感じなんやろなと思わせる。ちょっとした小噺というかコントというかの集積で、しかもオチは無い。 2つ目のエピソードで、昔…

ポンペイ最後の日

★★★ 2020年11月7日(土) プラネットスタジオプラス1 このタイトルを聞いて、ある程度のシネフィルが思い浮かべるのは、セルジオ・レオーネが「荒野の用心棒」の前に撮ったとかいうのがそういう題名だったなってことなんですが。 それではありません。 タイ…

星の子

★★★★ 2020年10月25日(日) MOVIXあまがさき2 多分そうなんだと思いつつ、でもできるだけ目を背けて生きてきた。回りの友だちとかも、なんとなく知ってるけど、あまりそのこと話題にしないようにしてくれてた。 そんな彼女が、生まれて初めて剥き出し…

ポエトリー アグネスの詩

★★★★★ 2012年3月17日(土) テアトル梅田1 人生の終盤を迎えての不幸の釣瓶打ちを従容と受け入れているかの如き主人公が、しかし、忸怩たる想いを胸に辿り着いた最果てに少女と時空を超えて同期する、その達観。ふやけた老人天国の今に問う真の生き様の鮮烈…

僕達急行 A列車で行こう

★★★★ 2012年3月25日(日) MOVIXあまがさき10 主役2人の持って生まれたキャラもあるにせよ、この末世日本で浮世離れたノンセクショナリズムを貫徹しポジティヴであるという在り得ない閉じた世界を現出させた。だが、後半は余りに定型のトレースに堕…

ポルトガル、夏の終わり

★★★★★ 2020年8月29日(土) テアトル梅田2 ある老女優によって別荘に集められた一族郎党の1日の物語。まあ、ユペール御歳70近いので「老」としたが、映画の中で設定年齢はもうちょっと若い。冒頭、いきなりトップレスで泳いだりするもんだから、バーちゃ…

ポテチ

★★★★ 2012年5月18日(金) 大阪ステーションシティシネマ10 上滑る台詞が痛い序盤だが、木村文乃が進行の主導権を握ってからは一気に血流回復。 南朋・石田との掛け合いの妙が牽引する物語は、しかし、各人の想いが拡散気味。それを球場で強引に収束するラ…

僕の好きな女の子

★★★★★ 2020年8月24日(月) 大阪ステーションシティシネマ8 又吉A面の「劇場」見逃して、俺の見るのはB面のこれかよ。と忸怩たる思いで気も乗らず見に行った。で、開巻数分、彼女との待ち合わせ場所に向かう男と彼女のラインが画面に。 正直、キッツイわ…

ボー・ジェスト

★★★ 2020年6月28日(日) プラネットスタジオプラス1 なるほどーそういうことやったんかあ。 へーそうやったの、わからんかったっす。 とまあ、不可解な状況の起きた真相と、不可解な行動の隠された真実ってのが、終盤につるべ打ちされる。 冒頭、アフリカ…

ポルターガイスト

★★★★ 1982年7月31日(土) 南街スカラ座 発生した事象を解明し対処法を打立てる明快なコンセプトへの準拠がもたらす快感。TV画面の醒めたイメージと女霊媒師の3転するするキャラ設定等が巧緻な反面、家族愛に依拠する終盤は安易。そのスピルバーグ的叙述に…

ホーボー・ウィズ・ショットガン

★★★★★ 2012年10月13日(土) 新世界国際劇場 限度を超えた人体破壊の延々たる羅列なのだが、タメが無い分乾いた突き抜け感がある。物語に善悪の規範さえ言うのも今更だが、その単線さに飽きがくるころ「地獄の死者」が黄泉の国と寓話世界を直結させる。一気…