男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【て】

ディック・トレイシー

★★★ 1991年4月6日(土) 新世界国際 アメリカンパルプコミックの6原色で構成されたスタイリッシュなマット技術の書き割り世界に適応するメイクを凝らせたオールスターズは粋を凝らしており、そこに真逆ノーブルな主人公を配置するというコンセプトは完璧なの…

DUNE/デューン 砂の惑星

★★★★★ 2021年10月15日(金) 梅田ブルク7シアター2 ほぼ完璧な映画化といっていいと思う。 何をして完璧と言うかは知らんけど、あの原作を映画化するならこうあってほしいとの俺のイメージが、出来上がった映画のフォルムと寸分違わず合致したと言うしかな…

デス・プルーフ in グラインドハウス

★★★★ 2007年9月8日(土) OS劇場 70年代BC級映画の技巧を凝らしてのトレースもいいが、濃厚な限定空間で「スタントマン」の異常な偏執を抽出した前段を、バッサリ切った後段。タランティーノの秀でた点は矢張り構成なのだと改めて思った。爆笑のラスト…

転々

★★★ 2007年12月1日(土) 梅田ガーデンシネマ1 成る程コンセプトはわからんでもない。俺も散歩は嫌いじゃないし追いつめられた男の今生のセンチ旅は解る。が、若者には迎合して欲しくもないし、疑似家庭に涙なんぞ絶対に流して欲しくない。ちゃうやろと思う…

デート・ウィズ・ドリュー

★★★ 2008年7月26日(土) ホクテンザ2 クラシカルにアプローチしてるうちは応援もしてたがネットで一発逆転とは何の意外性もない。そして、登場したドリューの余りにそのへんの姉ちゃんともオバハンとも言える有り様。ええ娘なんやろがどっかつまらんし胡散…

ディパーテッド

★★★★★ 2008年11月22日(土) トビタシネマ 音楽使いのベタさの強度が懐かしい。ヤワとボンクラと出涸らしの役者をコラボレートしこれ又ベタな強度を発散させる。まさかの意外度で駆け抜けるスコセッシの本卦帰り。EV前の引き芝居の禍々しさは『タクシード…

デッドフォール

★★★ 1990年7月8日(日) 新世界国際 気障な2枚目振りが切なく似合わぬスタローンの違和感とマッチョ2人のバディもんの暑苦しさに対して諦観するのに時間を要するので損してるし、コンチャロフスキーの真っ当過ぎな演出も粋とは無縁なのが哀愁のミスマッチだ…

D-WARS ディー・ウォーズ

★★ 2008年12月27日(土) 天六ユウラク座 アホな話であることは嫌ではないが、タメなく登場するサスペンスへの軽侮とポリティカルな視点1つもないミリタリーオタク的気色悪さと戦隊ヒーロー物レベルの重量感無きCGが渾然一体となって見るものの神経を蝕む…

デイ・オブ・ザ・デッド

★★★ 2008年12月20日(土) 新世界国際劇場 潔いまでの夾雑物ゼロの展開は最近の流行で殊更の新味もないが、にしても中盤を形成する病院内外での攻防戦の阿鼻叫喚はちょっと見物で、キングの「セル」を想起してしまった。まあ、俺にはヒロインミーナ嬢の小柄…

日本女俠伝 鉄火芸者

★★★ 2009年3月28日(土) トビタ東映 所詮は芸者が侠客の斬った張ったの世界に介入できる術はなく、笠原のロジックも解決の道筋は見出せない。純子は傍観者で脇文太で締めざるを得ない煮え切らなさ。羽織会の締め舞くらいではアドレナリンは滾らないのだ。(c…

ディア・ドクター

★★★★★ 2009年7月17日(金) なんばパークスシネマ5 決して新味のある話でもないのだが、時制の支配力とでも言うべき構成の説得性と、行間の描き込みの緩みの無さ。畢竟、物語の上澄みではなく総体のボリュームが浮上する。ロジカルセンテンスで浮かび上がる…

天使の眼、野獣の街

★★★ 2009年7月17日(金) 新世界国際劇場 「天使の眼」たる尾行劇は細密でもあり演出も闊達で、少なくともジョニー・トーの鈍重さよりは買うが、「野獣の街」と言う割には強盗達は野獣でもない普通人で狂気が皆無。そのへん良くも悪くもトー組の仕事。物足り…

天使と悪魔

★★★★ 2009年12月19日(土) トビタシネマ 常に後手に回る探偵とゴシックな殺しの仕掛けという古色床しい横溝的正統派探偵小説の趣を彩る贅を尽くしたスケールと限定時間のなかを突き進む展開のスピード。ぶれない作劇と脇役者陣の面構えの良さ。『ダ・ヴィン…

天国にいちばん近い島

★★ 1985年2月3日(日) 友楽会館大劇場 少女は独力で物語を切り開くべきで爺さん婆さんの出る幕ではないだろう。ニューカレドニアという夾雑物を廃した世界を舞台に選びながら、やることが不純なのだ。知世は健気にいいけど、やっぱ彼女には太陽の光は合わない…

鉄男 THE BULLET MAN

★★★ 2010年5月31日(月) 梅田ブルク7シアター5 CGの時代の張りボテな手作り感とグチャグチャ編集で何とかしようというレトロな根性は買うが、「アンドロイド」とか意味を付与してしまえば底が割れるのだ。外人野郎でメタル感を補強しても美味しいところ…

天使の恍惚

★★★ 2010年8月27日(金) 高槻ロコ9オウラス11 「孤立した精鋭が世界を変える」と組織論を放棄した時点でマスターベーションに堕しているのに自虐史観に立脚してるわけでもない。進行形の渦中で混沌する価値観。「ごっこ」な革命の胡散臭さの歴史的遺痕跡…

ディーバ

★★ 1984年12月9日(日) 大毎地下劇場 キャラクターの配置がまずありきなことを了承しても、バックヤードの肉付けこそ生命線なのに、驚くほどの脳内箱庭世界に留まり安住する安易さ。黒人歌姫・郵便配達人・殺し屋・ベトナム少女といった記号は思わせぶりであ…

電人ザボーガー

★★★★ 2011年10月22日(土) 梅田ブルク7シアター4 オリジナルに敬意を表しつつパロディとして再構築する技量に於いて前人未到の域に迫っている。一本調子でダレる井口だが2部構成でクリア。若手2人のド暑い好演と変態老優2人の間で分が悪い板尾を巨大愛…

デイブレーカー

★★★ 2011年10月22日(土) 新世界国際劇場 人間飼育やサブサイダーとか禍々しくなりそうな要素もあるにはあるが、根本設定がギャグとしか思えないので中和され半ちくである。で、又生真面目にご丁寧であるのもかなわん気がする。後半の非効率な人間化への食…

デストラップ 死の罠

★★★ 1983年10月22日(土) 高島屋ホール 裏の裏の裏の繰り返しみたいな直線的ひっくり返しではなく待ち構えてる観客の裏はかけない。付加される映画的情緒も決定的に足りルメットの演出はどうにも緩く精彩を欠く。『十二人』の頃のエッジの効いたキレは望めな…

TENET テネット

★★★ 2020年9月24日(木) 大阪ステーションシティシネマ1 曰くありげなハッタリをかましつつ、やがて見えてくる本質はチンケで旧態な代物であったという正調ノーラン映画で、似たような印象を受けたという点で「ダークナイト ライジング」を思い出しました…

転校生

★★★ 1982年4月22日(木) 伊丹グリーン劇場 少年文学故の踏み込めない描写は仕方ないとしても尾美・小林共にどっちかといえば中性的キャラなので性の転換という設定が余り際だたってこない。それでもこれは、どう描くかに傾倒していた大林が何を描くかに踏み込…

ディック・ロングはなぜ死んだのか?

★★★★ 2020年8月9日(月) シネリーブル梅田2 ディック・ロングは人の名前であると同時にデカチ◯野郎の隠語だそうな。日本で言ったら一物長太郎みたいな感じでしょうか。 地方都市での犯罪(?)にからんで、登場人物たちのドジの連鎖が描かれる。コーエン兄…

テルマエ・ロマエ

★★★ 2012年7月15日(日) MOVIXあまがさき4 少なくとも前半は上出来コントだとは思うが、にしても、マニュアルな破綻無き優等生イズム。であるから、後半のルシウス復権譚に至ると、誰がこんなん見たいねん的怠惰な吐息が劇場を覆う。すっぴん彩ちゃん…

テイク・ディス・ワルツ

★★★★ 2012年9月7日(金) 梅田ガーデンシネマ1 あ 夫婦の微妙なすれ違い感は十全に描写され揺れる主人公への共感性は感じられる一方で、文字通り剝き身のリアリズムで悪意の現実を垣間見せるプール脱衣場。メリゴーのトランスが契機なのも痛々しい。ただ、…

デッド・ドント・ダイ

★★★★ 2020年6月14日(日) MOVIXあまがあき2 全体的にダウナーな澱んだ空気が横溢してるので好悪わかれそうだ。 これは、ぜんぜん傑作でもないのに、ジャームッシュの総括的な役割を当てがわれてしまったトホホなジャンルムービー。 間延びしてるのが…

TED テッド

★★★ 2013年2月14日(木)TOHOシネマズ梅田3 下ネタ言うテディベアというアイデア以外は、在り来たりの男と女の惚れた腫れたのアップダウンストーリーで、まあ主演2人が好感度良いのが救い。小ネタ依存の単発ギャグは同時代的に結構ツボではあるが、そ…

鉄路の斗い

★★ 1981年1月11日(日) 大阪府中小企業文化会館 映画史の進展に於いて「列車の疾走」と言うスペキュタリティが担ったであろう役割の片鱗を、この映画からは感じることはできない。レジスタンスのヒロイズムが過剰とも思わないが妄信的ではあった時代の遺物…

天国から来たチャンピオン

★★ 1981年2月23日(月) 梅田ロキシー 死ぬにも死にきれないという前提が弱くて切実味が全くない。世知辛くヒネた世の中に40年代大甘映画を復刻するコンセプトは悪いとは思えぬがアレンジの仕方が中途半端に緩くお手軽過ぎる。余りに芸無さすぎ。ベイティ…

テッド・バンディ

★★★★ 2020年3月14日(土) 新世界国際劇場 食傷のきみあるシリアルキラーもんってことで、例によって実在人物だそうで、つくづくアメリカって、どんだけシリアルキラーおんねんと思う。 のであるが、こいつの変ってるのは、逃げも隠れもしないぜ、だって冤罪…