男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【て】

デビル

★★★ 1997年4月19日(土) テアトル徳山Ⅲ 『推定無罪』の惨敗に懲りぬパクラ&ウィリスの斜陽コンビ。相変わらず半端な出来なのだが生鮮ピットの注入が一応の活性化をもたらす。スターというものの潜在力を如実に感じ取れた。フォードも嫌味の無さをこの人なら…

テオレマ

★★★★★ 1999年10月23日(土) テアトル梅田2 トリックスターを介した図式的展開を想像していたが、ミニマムな家族5人の事後の顛末が世界の終末を描くことにまで伸延されてしまう。その加速的な枠組みの破壊に身を委ねる快楽。そして、又それは相当に適当でい…

DEAD OR ALIVE 犯罪者

★★★ 2000年1月29日(土) ホクテンザ1 対決構図が描きこまれておらず2大スター競演の意味が無いし物語が収斂するラストの反則技もとってつけた感が拭えない。単なる自棄糞の公開オナニーだ。寧ろ既存セオリーを破壊したのは冒頭の短縮戦術で遣りたい放題。勢…

デッドヒート

★★★ 1996年3月2日(土) 徳山国際劇場 ジャッキーと加山御大の大味な喰い合わせの妙…があるわけもなく、やっつけ仕事の誹りを受けかねない企画だが、日本ロケのレースシーンはともかく、夜間の公道カースタントの荒削りな即物感が生半可じゃない。そこだけは対…

デスペラード

★★ 1996年4月27日(土) 徳山国際劇場 『エル・マリアッチ』未見なので下手なことは言えぬが予算1000倍だそうで、そうなりゃ人間やっぱダメになる気がする。水増し感ありありでオリジナリティあるか?このアクションは俺には緩んだ物真似外の何物にも見え…

ティン・カップ

★★ 1996年9月23日(月) テアトル徳山Ⅰ 実力があるのに、それを出し切れない理由として「わがまま」っちゅうだけでは話にならんと思う。それじゃあ実力も無くひたすら我慢の人生を送る俺みたいな野郎は浮かぶ瀬もない。何から何まで甘ったれたクソ映画。(cinem…

デイライト

★★★ 1996年12月21日(土) 徳山国際シネマ 久方ぶりに現れた正統派パニック映画の芳香。しかし見るうち次第に芽生えた疑念が確信へ変わる…パクリやん。しかし演出はシュア、がキャラもプロットもまんま。しかし演出は骨太、が臆面なく恥知らず。揺れ惑うにせよ…

天使のはらわた 赤い閃光

★★★★ 1995年1月28日(土) 森小路ミリオン2 『死んでもいい』から『GONIN』に至る石井隆最高潮期に於いて多分最も低予算の作だが、乗った作家の勢いを感じずにはいれない。サイコスリラーとして上級であり、そうであっては欲しくない1線を仮借なく越え…

ディスクロージャー

★★★ 1995年5月27日(土) 高槻松竹 セクハラという「売り」を除いたときに浮かび上がる、ギミック無い真っ当な企業内サスペンスを平凡とは思わなかった。クライトンが『ライジング・サン』と連発したこれは面白くは出来てるが、レビンソンの演出があんまり「変…

天国までの百マイル

★★★★ 2001年4月6日(金) パルシネマしんこうえん 巧妙な換骨奪胎であると同時にベタ泣かせの商業的陥穽には田中陽造だから落ちるようなことはない。何の個性も主張しない演出だがプロットの把握の仕方は的確。しかし、名手田村をもってしても、この貧弱ライテ…

点子ちゃんとアントン

★★★ 2001年7月25日(水) 梅田ガーデンシネマ2 過剰なカリカチュアは抑えられ、凡百の出来の良いTV児童ドラマの水準を超えるものでもないが、ありきたりな社会的格差の照射ではなく、あくまで個を問う姿勢が大らかでいい。良家のお嬢ちゃんという感じが全然…

天国から来た男たち

★★★★ 2001年9月20日(木) ホクテンザ2 相変わらずのやり過ぎ描写があるにはあるが、当時の三池としては珍しく真っ当に最後まで巻き込まれ型の構造が破綻しない映画でそれはそれでの安心感がある。東南アジアと親和性がある山崎・エンケンの顔相と神妙な吉川…

天と地

★★★ 1994年4月10日(日) 高槻松竹 大国の利権争いから内戦に至るベトナム近代史で翻弄される1人の女性を通しストーンが何を言いたかったのか終ぞ見えない。駆け足的な大河ドラマの中でジョーンズの印象はお荷物の介入者でしかない。視点の立脚点に本腰が入っ…

天空の城 ラピュタ

★★★ 1994年4月29日(金) つかしんホール 『ナウシカ』のような叙事詩的巨編を経た宮崎が敢えて『コナン』や『カリオストロ』に回帰して見せる戦略的あざとさ。しかも拙いことに童貞的世界観は完璧に踏襲され、肉体アクションの映画美は喪失した。女海賊とかの…

DENGEKI 電撃

★★ 2002年1月17日(木) 新世界国際劇場 アクション演出にこれという見せ場が皆無。セガールが歳喰って鈍重なところに又かのヒップホップ彩色が馴染まず無惨に乖離。バートコウィアク前作みたいな馬鹿げたCGが無いだけマシかも知れんが取り柄もないっす。マ…

デモリションマン

★★★ 1994年8月14日(日) 新世界国際劇場 新味の無い未来世界観に新味の無いスタローンで敵役スナイプスにも「悪」のオーラが無く企画段階から大したものにならないと思われるのにハリウッドが金をそこそこかければそこそこ面白くもなる。しかし、それにしても…

鉄男Ⅱ BODY HAMMER

★★★ 1993年1月15日(金) テアトル梅田1 カラー&プチ贅沢になったおかげで接写地獄の音響拷問みたいな訳の分からないインパクトから解放されたが、結果、安手の「仮面ライダー」みたいな改造人間モノな本質が露呈してしまった。気持ち悪いコマ撮りやゲリラ手…

鉄男

★★★ 1993年1月15日(金) みなみ会館 太股を切り裂きボルトを埋め込めば鉄人間になれる…訳ないし、かかった時間を思えば気が重いチョイ飛びコマ撮りのチェイス。アホ臭いのだが狂信的な押し付けと音響で蹂躙される。10人程度の入りの劇場で終わった途端に皆…

デュエル

★★ 2022年5月23日(月) テアトル梅田1 結論から言うとつまらんかった。 ジャック・リヴェットの最大の商業的成功は「美しき諍い女」じゃないかと思うのだが、あれにせよ「恋ごころ」にせよ(見てるのはこの2本だけです)普通の映画だったよなと思いました…

天国は待ってくれる

★★★★ 1993年4月11日(日) みなみ会館 道楽を重ねて女房を泣かせても夫婦が共に歩んだ積み重なる歳月はエゴを浄化し全ては許容されるという男の願望話でもあるし理想の女性像の具現化でもある。都合良すぎの疑義は余りに闊達な語り口と余りに美しいカラーによ…

ティファニーで朝食を

★★★★ 1993年5月13日(木) シネマアルゴ梅田 パン助と年増女のヒモとの刹那な恋という地平から数億光年隔たった場所で確信的にエドワーズは振舞ってみせる。哀感を抑制し乾いたユーモアで色付けされたしたたかにして見事な職人技。そこに感銘を覚える佳作。(ci…

ディレイルド 暴走超特急

★★ 2003年3月21日(金) ホクテンザ2 馬鹿レトロなオモチャの列車であっても、『カサンドラ・クロス』まんまであっても我慢はするが、思いつきでやっつけたかの如き編集の痴呆振りには我慢が出来ない。バン・ダムらしい当りキャラであったしローラ嬢の女泥棒…

テルマ&ルイーズ

★★★★★ 1992年2月11日(火) パルシネマしんこうえん 前半の昂揚感が本当に感動ものであり、最高にいじらしい女をデイヴィスが完璧に表現し得ていた。人生は一瞬の出来事で180度向かう先が変わる。それは理屈ではなく感情の奔流が信頼できるパートナーと合致…

ディボース・ショウ

★★★ 2004年4月13日(火) OS劇場 木乃伊盗りが木乃伊にと言うだけならコーエンにしては当たり前であり、ブレイク・エドワーズだと言うなら尻尾を切って徹するべきだ。どっちつかずで、自己陶酔したクルーニーにおんぶにだっこじゃ締まらない。(cinemascape) …

デイ・アフター・トゥモロー

★★★ 2004年6月25日(金) 梅田ブルク7シアター1 エメリッヒ演出は接写と鳥瞰の緩急が巧く、局地的カタストロフが頻発する前半は圧倒的(特にLAの竜巻)なのだが、人類滅亡という暗鬱な詠嘆的基調旋律が台風一過とばかりに一気に陽転してしまうのでは最早唖…

デリカテッセン

★★ 1992年6月20日(土) 祇園会館 カニバリズムと純愛の対比ってのがモチーフとしてあからさまで稚拙。加えて食傷する核戦争後の近未来という舞台設定に、お手作りテイストのホノボノ感がこれ見よがしで鼻につく。(cinemascape) kenironkun.hatenablog.com

テイキング・ライブス

★★★ 2005年3月12日(土) ホクテンザ2 意味有り気な超常能力でもあるのかと思えば、至極真当な分析的アプローチを試み、しかも間違えるという出鱈目だが結構魅力的でもある主役のキャラクタリゼーションがもう少し整理されれば…。そう思わせる終盤の展開では…

ディック&ジェーン 復讐は最高!

★★★ 2006年3月24日(金) 新世界国際劇場 ジム・キャリー恒例の1人遊び芸満載の他愛のないコメディ…と言うには失業後の展開が切実に過ぎ笑うに笑えない。ただ、女房のティア・レオーニが軽やかに一緒に落ちていってくれるのが救い。価値観を共有できる夫婦…

テキヤの石松

★★★ 2021年11月22日(月) 新世界東映 松方の口上が渥美寅さんの劣化版みたいで、もうちと違う方向になんとかなんなかったのかと思わせる。文太/桃次郎に倣って松方/石松も高嶺の花、壇ふみに岡惚れと相成るのだが、なんとも二番煎じだ。 苦境に陥ったマド…

デュエリスト

★★★ 2006年8月12日(土) 新世界国際劇場 自己陶酔ギリギリのキザな様式世界には些か鼻白みつつも徹頭徹尾一貫して姿勢を貫徹するさまに多少心動かされもするが、矢張りどこかで退いてしまう。序盤の切り返しを多用したカッティングが魅せるのとジウォンちゃ…