男の痰壺

映画の感想中心です

2023-02-12から1日間の記事一覧

デッドマン・ウォーキング

★★★★ 1997年3月22日(土) 徳山市市民館小ホール 殺した者は殺されて然るべきという神の視座に立った報復倫理と、人が法により裁き圧殺すことへの人為性への疑念は、対立事項として語られるべきものでもなく映画もそういうことを言ってはいない。言っていない…

猿の惑星

★★★★ 1999年6月19日(土) シネヌーヴォ梅田 猿メイクに感興は涌かぬが、断片から遡及され行く幻の如き失われし文明。唯一無二の完璧なるラストを含め、遠く『ミステリー・ゾーン』へと想いを馳せるサーリングの語り口が生命線。ロング多用の猿登場までの間の…

マイ・ルーム

★★★★ 1997年3月9日(日) テアトル徳山Ⅱ 人は死を間近にすると天使になるのだとしても姉役にダイアン・キートンでなかったら嘘臭さを感じたと思う。製作のデ・ニーロに彼女を推したストリープの慧眼。救い無く娯楽味にも乏しい話だがトップクラスの役者のコラ…