男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【ふあ~ふの】

ファインディング・ドリー

★★★ 2016年7月27日(水) TOHOシネマズ梅田1 ドリーの故郷の設定は物語の必然というより後付けだ。人工的箱庭世界の方がアクションのプロットを立て易いからだろうが正直退屈。前作のワンダーは消失した。生き別れの子を暗い近海水域で待つ親の想いにもスト…

ファミリー・ディナー

★★ 2023年12月11日(月) シネリーブル梅田2 なんの手管もなく予想された結末がくる、というなんじゃこりゃな映画である。しかも、全然怖くない。 【以下ネタバレです】 まあ、ふくよかなティーンの女の子が主役であるから、彼女が餌食なのかと思わせるが、…

福岡

★★★ 2023年10月2日(月) シネヌーヴォX チャン・リュルにとって「柳川」の1つ前の作品だが物語構図は似ている。韓国のおっさんと少女が福岡に行きおっさんの学生時代の先輩のおっさんを訪ねて3人で福岡の街をぶらぶらする、という話。 男2人と女1人のポ…

福田村事件

★★★★★ 2023年9月11日(月) シネリーブル梅田1 見る前に2つ懸念かあった。 ・ドキュメンタリストの初めての長篇劇映画。 ・リベラルサイドへのバイアス。 であったが杞憂だった。前半不振だった2023年の日本映画に骨太なベンチマークが立ったことを喜…

フェイブルマンズ

★★★★ 2023年3月8日(水) 大阪ステーションシティシネマ79 人間歳とると自分史を語りたくなるみたいで、そういうのってご本人だけがご満悦で、聞く方はうんざりってのが多いもんだが、そこはそれスピルバーグですから、やっぱさすがやな思いました。 これ…

フェイク

★★★ 1998年4月13日(月) 天六ユウラク座 2枚看板だがデップはともかくアル・パチーノの演技が抽斗の範囲内で全く目新しさを感じないし、ストーリーとしても余りにまっとうで捻りが無い。あくまでそうなるべくしてなったそこそこ映画だが、どストレートなラス…

フェイス/オフ

★★ 1998年3月6日(金) テアトル徳山Ⅰ 『ブロークン・アロー』以降のジョン・ウーは出涸らしに成り果てた。間尺に合う世界でお手のもの題材であり得意のケレンとキザも適宜の挿入だが、設定が馬鹿馬鹿し過ぎ主演の2人がこれ又鈍重で見れたもんじゃない。過剰…

ファイナル・プロジェクト

★★★ 1997年3月2日(日) 徳山国際シネマ 『007』とか『インディ・ジョーンズ』みたいなのをやりたかったんだろう。おかげでジャッキーの緻密なカンフーアクションは仕掛けに物言わせた世界で埋没し、大味なスタントに終始する。そんなのは彼以外のもっと垢…

ファーゴ

★★★ 1997年4月27日(日) 山口県教育会館ホール 多義的状況を描くのでなく一応主人公と目されるメイシーが存在するというジレンマが解消されぬので茫漠。2人組の掛け違えた歯車が狂っていくのでなく根っこからゲスで狂ってるので単線的であるし女性署長の好人…

ブギーナイツ

★★★ 1999年4月3日(土) 第七藝術劇場 フィルムの質感や撮り方或いはレイノルズ筆頭のクスブリ感満載の役者陣など70年代洋ピン業界のチープなテイストがダダ漏れてるが、そもそもこんなものにノスタルジーなんて感じたくもない思いが障壁となる。業界栄枯盛…

フィフス・エレメント

★★★★★ 1997年9月15日(月) テアトル徳山Ⅰ 第5のエレメントがこれか?の呆れた幼児性を、自己満足を貫徹する変てこ極まりない設定や意匠の釣瓶打ちで粉飾。豊穣な資金とパートを担う才能の結集と有無を言わせぬ展開の奔流により具現化された一大奇想天国。と…

ファミリア

★★★★ 2023年1月10日(月) 大阪ステーションシティシネマ12 現在、乃至は今後の日本にとって将来の国力を決しかねない最重要課題が少子化問題と並んで移民問題であることが最近にわかに改めて言われだしている。 難民申請の制度的な遅れを指摘した「マイス…

普通じゃない

★★★ 1999年1月17日(日) みなみ会館 設定が痛々しすぎコメディ色が馴染んでこないところにマクレガーが如何にも小便臭くて逃げ出したくなるのだが、堂に入るキャメロンの存在感に加えてホリー・ハンターのまさかの怪演。脇に逸れる歪な展開が一応は飽きさせな…

フェノミナン

★★★★ 1997年1月18日(土) テアトル徳山Ⅰ オールドハリウッド的理想主義と湾岸戦争勝利の反動がもたらした利他主義が同居し宗教臭が横溢していたとしてもケレンは無くストレート。そして、この映画でのトラボルタは神話の域に到達したかにも思われた。裏目読み…

フィオナの海

★★★ 1997年4月26日(土) 徳山市市民館小ホール 魅力的な奇想譚なのではあるが少女の無垢性には案外に無頓着であり、そのあたり『ミツバチ』にはあった迎合要因は無い。かと言って強固なオリジナリティも見出すのは難しい。寂寥なムード醸成は良いが、結局は心…

ファイト・クラブ

★★★ 2000年2月19日(土) ナビオシネ5 聞いたこともない殴り合いによるセラピーとは斬新で全く読めない展開に期待が膨らみ続けたが終盤ネタが割れた途端に一気に退いてしまった。破壊すべきは虚構ではなくリアルな何かであるべき。脳内世界に収斂される物語は…

フォー・ルームス

★★★ 1996年5月18日(土) 徳山市市民館小ホール ロドリゲスの3話目が良い。だが、4話を通しで通貫するティム・ロスが受けのリアクション芸に徹すべきとこを無理くりの躁演技で自己主張するのに加え所在無さ気な風情 が映画全体を据わりの悪いものにしてしま…

フェア・ゲーム

★★★★ 1996年5月18日(土) テアトル徳山Ⅱ 逃げる・反撃するを繰り返す他に夾雑物のないタイトな構成。CG全盛の時代に現れた骨董的なキレの良いアナログ・アクションに惚れる。最大の売りシンディ・クロフォードだが見てるだけでも飽きない押し出しで、作り手…

ファントム

★★★ 2000年6月10日(土) 天六ユウラク座 クーンツ原作中で上位のものだと思っていたが、映像化されてみると、前半は、まるでキングの「霧」みたい。しかも、それなりにきっちり映像化されればされる程、構造の陳腐さが露呈されてしまう。物語に帳尻をつけよう…

BU・SU

★★ 1996年8月24日(土) 萩スカイシネマ 大体、芸者になろうとする女子高生という奇異な設定の必然性が感じられない。そんなものが無くても疎外感とか焦燥感は描ける筈だと最初に思うと結局最後まで乗れない世界。結局富田靖子ありきの作品であり内館脚本に本…

深い河

★★★ 1995年6月24日(土) みなみ会館 インドや欧州の風景の中の日本人がそれほど浮いてないのは認められるが文章では違和感がないであろう台詞も直截に演られると歯の浮いてきそうな臭さがある。何かを模索する旅と鎮魂の旅では意味が違う。それを混在して提示…

フォートレス 未来要塞からの脱出

★★★ 1994年1月9日(日) 新世界国際劇場 問答無用にB級映画なのだろうが、この水準ならば金払ってもいいと思わせる出来。撮影の手堅さもあるし、孤高のヒーローでなく夫婦茶碗というのがジャンルとして新味があって仄甘い。ランバートも悪くないが妻役のロー…

ファイナル・デスティネーション

★★★ 2001年8月24日(金) 新劇会館シネマ1 おっ開げた世界が矮小化しようとも、掴みが良ければ余熱で映画はもつ。殺戮ショーの品評会以上でも以下でもないのだが、定められた運命の不可逆性は世界観を押しつけられ蹂躙されるかのような居心地の悪さだ。個々の…

フェリックスとローラ

★★★ 2002年1月17日(木) 梅田ガーデンシネマ1 世の倫理の外にもある愛を描いてきたルコントだが、流石にこの自己愛女を描くに正面突破は難儀したのか薄幸を装わせ仕掛けを引っ張る搦め手戦法。だがそれは男の無償の純愛を後方に霞ませてしまう。イライラ感が…

ファイナル・ファンタジー

★★★ 2002年1月17日(木) 新世界国際劇場 リアルをトレースしただけのCGとしても見入ってしまうこの技術とかけたであろう金と人力は認めるが、借り物ばかりのキャラや設定が所詮ゲームメイカーの馬脚を現す。オリジナルな創造意欲が物語を起動する瞬間が皆無…

フェリーニ 監督ノート

★★★ 1994年7月16日(土) ACTシネマテーク 撮られることのなかったチェロ奏者の話の大オープンセットが本当に勿体無く惜しいと思う。後の『道化師』・『ローマ』・『インテルビスタ』などに継承されるフェリーニ得意の似非ドキュメンタリー初作であり『サテ…

フォー・ザ・バーズ

★★★★ 2002年4月1日(月) 梅田ピカデリー3 電線の鳥達が交わす悪意に満ちたさえずりのリアルとデフォルメされた彼等の真ん丸の姿形とのアンビバレントな調和。正にピクサーの力業とでも言うべき領域だが、集団と個の対立という米カートゥーンに古来より用いら…

フォルテ

★★★★ 2002年4月17日(水) 新世界国際劇場 多分、若作り爺婆大競演の弛緩コメディと言うのが正解なんだろう。しかし、小ネタの種を蒔くだけ蒔いて水をやらず刈り取りもしないええ加減な脚本が妙に爺婆役者達の余裕綽々感とマッチする心地よさがある。ゴールデ…

ふたつの時、ふたりの時間

★★★★ 2002年5月14日(火) シネリーブル梅田1 どん底に落としたヒロインを救済する前作『Hole』との類似性が興を削ぎテーマも一元的で物足りない。仕掛けられた「時間」ギミックは内実を伴わず上滑る。ただ、照明による画面の奥深い色彩設計はゴダールや…

フィラデルフィア

★★★★ 1994年10月9日(日) 祇園会館 真摯に語らねばならないテーマに名優2枚看板を誂えてデミ演出の出張らなさが好ましい。90年代の演技対決による難病もので『レナードの朝』と双璧だと思うが現実社会を背景に持たせた本作の方がより包括的で挑発的。時代…