男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【や】

やがて哀しき復讐者

★★★★ 2013年6月24日(月) トビタシネマ 傲慢でイケ好かない親爺とパープー娘がどうなっても知ったこっちゃないが、そんな親子に粛々と仕えるリッチー・レンの佇まいが粋。過剰なセンチやプロットの安さはあるが、開発担当の部下やシングルマザーの内通者や…

野蛮なやつら SAVAGES

★★★ 2013年10月12日(土) 新世界国際劇場 どうにもオリバー・ストーンの中腰スタンスが半端で乗り切れない。『Uターン』の頃と変わってない生温さ。野蛮は狂気にクソはど腐れに昇華しきれない。半チクヤッピーギャングが痛い目に合いそで合わない生半可で…

殺られる

★★★ 2019年1月20日(日) シネヌーヴォ 前置きなしで、いきなり渦中に投げ込まれる。 そういう意味でタイトな作りである。 冒頭で「フランスでは年間で数千人の処女が失踪する」みたいなテロップが流れる。 で、夜な夜な遊びに出かける恋人をつけた彼氏が巻…

ヤング・ゼネレーション

★★★★ 1980年8月5日(火) ビック映劇 鬱屈しまくっているが反逆もできない。身の丈を弁え親のことは一応尊敬もする。そんな彼等がダラに過ぎゆく日々の中で辛うじて見つけた正念場。そういう細やかな一局面にドラマが見出されたこと。大多数の埋没し行く人生の…

殺る女

★★★ 2018年11月17日(土) 大阪ステーションシティシネマ12 女殺し屋主演のアクション映画としてはてんで駄目である。 屋上からのスナイプ。 高級娼婦に化けて潜入接触。 ウェイトレスに変装してターゲット待ち伏せ。 ありきたりな借り物臭。 部屋は最小限…

江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者

★★★ 1980年10月1日(水) 毎日ホール 変態は嫌いではないが、視姦者と被姦者の間の屈折した共犯意識が妄想世界で充足してる間は良くとも、現実殺人に至らざるを得ない乱歩の枷が寧ろ邪魔。宮下の貴婦人も柄じゃない。だが、全てを無に帰す大震災が低予算ながら…

焼肉ドラゴン

★★★★ 2018年6月28日(木) TOHOシネマズ梅田9 あの親爺にあの女房で… 美人すぎるやろ!3姉妹 ってお互いの連れ子やったんやな…あり得るか…ってあり得んやろ、やっぱ。 冒頭の井上真央の啖呵の切れに驚いた。 いやあ、極妻リブートするなら、主演、絶対…

闇・光・闇

★★★ 2015年3月28日(土) シネヌーヴォ 単にアイデアと展開の綾があるだけで何の寓意もないようだ。それだけに破綻がなく安定感は突出している。が、だから?と思えたりもする。舌や脳味噌のズルリとした質感は相変わらず攻撃的。オチはギャフンを通り越し物…

山の音

★★★ 2015年5月17日 シネヌーヴォ 上原の下衆ぶりに呵責が無く冷徹な視線は透徹されてるのだが、反する2人の感情ベクトルが嫁不憫・義父優しいの域を出ないので生煮えである。その奥底のマグマを対置的に照射すべき山麓の静謐が演出的にこなれていない。際ど…

やさしい女

★★★★ 2015年6月9日(火) シネリーブル梅田1 女ってのはわけわからんという詠嘆を醒めた諦観で語るのと、現在進行形のパリの景観が関係性の怜悧を抱擁するかのような柔らかな情緒を帯びる点で『白夜』と好対を為す。しかも結局の底意は不寛容であり、そこは…

野生の証明

★★★ 1979年4月2日(金) 伊丹ローズ劇場 ひろ子にガン無視されて不憫でさえある健さんだが斧振り回し脳天叩き割る蛮性と寡黙な礼節とのアンビバレンツが笑える。自衛隊特殊部隊と地方都市のフィクサーと予知能力を持つ少女…出鱈目で過剰で魅力的な設定だが全て…

夜叉ヶ池

★★★ 1979年11月17日(土) ダイニチ伊丹 冒頭の大干魃とラストの大洪水を海外ロケで強引に繋ぐ映画的一大ハッタリズムは良しとしても魔界の装置が舞台の呪縛に囚われている。何より玉三郎が白雪姫は兎も角、生身の女を演じることに致命的な無理があるのに約束…

野性の少年

★★★★★ 2017年9月18日(月) プラネットスタジオプラス1 産まれてこの方、社会的関係性を断絶された少年の関係性を回復させる試みという点で「奇跡の人」と相似。 なのだが、スパルタのサリバンに対しイタール博士のやり方は冷静で実直で慈愛にあふれる。 い…

ヤング・フランケンシュタイン

★★★★★ 1978年12月26日(火) 大毎地下劇場 1980年9月16日(火) 毎日文化ホール 相当な下ネタ的ギャグで彩られたパロディが、品格あるモノクロ撮影と元ネタのポイントを的確に押さえた構成で神懸かり的な域に達している。ブルックス一家の面々のコラボにカメオも…

屋根の上のバイオリン弾き

★★★★★ 1977年4月17日(水) 大毎地下劇場 1977年7月24日(日) 元映 伝統賛歌で開巻した物語だが、娘の結婚の度に選択を強いられるトポルの劇画チックな心理描写。それは概ね近代的。その保守と変革と歓喜と悲嘆がロビンス舞踏と名曲「サンライズ・サンセット」…

八つ墓村

★★ 1977年10月30日(日) ダイニチ伊丹 70年代に於ける現在形の日常から戦国時代の因襲引きずる閉ざされた村の非日常へと、そのコントラストを際立たせる為のショーケン起用であり又スプラッターな殺戮描写だったのだろうが…巧くない。洞窟探しばかりして気…

ヤング・アダルト・ニューヨーク

★★★★ 2016年10月22日(土) 新世界国際 まがりなりにも先頭を走ってきたつもりで自負もある。 若い世代を中二病だとか揶揄してみても所詮は似たり寄ったりだったのだ。 ジェネレーションXの突端に位置する者として身が切られる。 なめてかかった若造どもが結…