男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【と】

Dr.コトー診療所

★★★ 2023年1月15日(日) MOVIXあまがさき5 TVシリーズは全く見たことないし、原作漫画も読んだことない。なんで見に行ったかと言うとカミさんが見たいと言ったからだ。ドラマを見てたらしい。 そんなんで登場人物たちへの馴染みもないから、最終放…

東京日和

★★ 1998年7月21日(火) パルシネマしんこうえん 何から何まで「俺って才能ある…ぜっ!」ってな感じで自意識過剰すぎる。竹中直人がそうなのは今更仕方無いが、中山美穂までが薄幸美を意識しすぎてあざとい。「リアル」を一片たりとも感じられなかった。(cinem…

どこまでもいこう

★★★ 2000年1月29日(土) 扇町ミュージアムスクエア 少年時代は大抵の事に落とし前をつけられないままに、どんどん時間が過ぎていってしまうもので、リアルと言えばそうなのかも知れぬが、たとえ虚構だと言われるにせよ映画は矢張り落とし前をつけて欲しい。唐…

トイ・ストーリー

★★★★★ 1996年3月23日(土) テアトル徳山Ⅰ 初めてのトーキーや初めてのカラーや初めてのシネラマ等に遭遇した人々の衝撃を夢想した。度肝を抜かれる解像度と抜けの良さ。そして、信頼や団結やチャレンジし続け諦めないという古き良きアメリカ映画の伝統は最早…

トイ・ストーリー2

★★★ 2000年3月28日(火) ワーナーマイカルシネマズ明石7 Part1以上にテクニカルな面では巧妙で文句のつけようも無いが驚きも無い。どれほど斬新なものでも続篇は規定の範囲内に収まった世界観では収縮感を補えないということだ。ハートを打つ真情っての…

どら平太

★★ 2000年5月17日(水) ユナイテッドシネマ岸和田1 誰かが折れて合わせないと共同作業は無理なのに、「俺が…」のおっさんばかり4人集まって良い脚本が出来る訳が無い。しかも黒澤か小林が本来撮るべきだったものを柄じゃなく、しかも衰えた市川崑が撮って案…

12モンキーズ

★★★★ 1996年6月29日(土) テアトル徳山Ⅰ 時空を2元的に往来する物語が遂には円環を形成する点はさして目新しくもなく感興も覚えない。だが、冒頭からしてブルース・ウィリスの気合いの入り方が常軌を逸しており、その肉体性が如何にもなギリアム的プラスティ…

東海道四谷怪談

★★★ 2000年9月2日(土) みなみ会館 豊穣な土壌で陰惨を描くのではなく新東宝の末期感が漂い心底陰惨な感じがする。間合いの微妙な間延びが中川のアナクロを窺わせ反社会的な隠微さを放つ。そして、終盤の畳み掛けはやり過ぎ。もう少し控え目でも良かった。(ci…

トキワ荘の青春

★★★★ 1996年12月14日(土) 徳山市市民館小ホール 移ろう時代と世界に対峙し不動の軸足として静物の如く立ち続けた男。相当に見え透いたテーマではあるが心を打つのは、実在人物だということ以上に市川の信念に揺さぶられるからなんだろう。もう一方の軸足の手…

逃亡地帯

★★★★ 1995年3月5日(日) パラダイスシネマ 前半のテネシー・ウィリアムス的な停滞し鬱屈した南部の退廃描写が些か古くかったるいのだが、アメリカ映画固有ジャンルである群集心理ものをヘルマンがこれでもかと煽る暴動シークェンスの鮮やかさ。良識代表のブラ…

東京兄妹

★★★ 1995年6月18日(日) 扇町ミュージアムスクエア 黴臭い仕舞た屋で日曜の昼下がりに寝転がりながら冷や奴をつつくなんてのが乙なんだ…とでも言いたげな押しつけがましさが鼻持ちならないし、展開も見えすぎてあざといんだが、ラストの鮮烈さがちょっと比類…

トマトケチャップ皇帝

★★★ 2001年1月9日(火) キリンプラザ大阪 際どいと言うより児童福祉法違反じゃないかという完全に一線を越えてしまってる危うさが、意図したアナーキズムではなく幼児の遊びとほぼ紙一重。だからといって微笑ましいわけでもなく寧ろ禍々しい。深淵を覗かせる…

トラフィック

★★★★ 2001年5月1日(火) 梅田ピカデリー1 やってそうな連中を集めてのドラッグ・コネクションの川上から川下への3題噺だが、臨界線上でモラリティを堅持し、3原色フィルタ-且つドグマ由来のカメラ使いも嫌らしいまでに闊達。だが、メキシコパートの他の2…

東京裁判

★★ 1995年8月15日(火) 天六ユウラク座 裁判映像だけで十二分に歴史的価値があるだろうに何でもかんでも付け加え過ぎて散漫。アウシュビッツなぞの映像を筆頭に法廷以外のフィルムはどこかで見たようなのばっかり。記録映像に作家性をヘタに注入しようとした…

逃走迷路

★★★ 2022年9月11日(日) プラネットプラスワン 「北北西に進路を取れ」の原型との話を何かで読んだような記憶がある。身に覚えのないことで追われるハメになる男の話であり、クライマックスの舞台にアメリカの有名景勝地を持ってきている点などモチーフと構…

ドライビング Miss デイジー

★★★★★ 2022年9月8日(木) 大阪ステーションシティシネマ6 1980年代くらいからアカデミーの作品賞というのにあまり関心がなくなって、公開時にスルーした作品が少なくない。「午前10時の映画祭」という企画でそういう作品をやっていると、やっぱ見と…

トゥルー・クライム

★★★★★ 2001年5月31日(木) トビタシネマ ウッズとの掛け合いのグルーヴの役者同士たる幸せに感化され分泌&放出されたアドレナリンはワシントンとの対面シーンでの馴染みの噛み殺す滾る怒りに再分泌される。女癖も余裕でかましハリウッドベーシックなラストは…

東京マリーゴールド

★★★★ 2001年6月15日(金) シネヌーヴォ 市川準の東京3部作の中では一番好み。終盤のどんでん返しは全く予想外で、それだけにあの男泣きは沁みた。刹那な恋愛ゲームと了解している男と女の甘え合いと見えたその心根の最奥にあるそれぞれの矜持が垣間見えたか…

東京の宿

★★★★ 1994年2月26日(土) ACTシネマテーク 岡田嘉子という衝撃爆弾が仕掛けられた短調小津映画。坂本と突貫小僧の繰り広げる貧窮ストーリーは、それはそれで充足しているが、登場して一瞬で映画の価値観を転倒させるミューズはそうは見たこと無い。(cinema…

逃亡者

★★★★ 1994年1月3日(月) ホクテンザ2 何か新味を加えようとか奇手を用いてハッタリをかまそうとかの作家的自己主張が全くない。しかし、真面目に真摯に取り組まれたものは見ていて気持ちいい。その正義が信じられた時代の往年の正統アメリカ娯楽映画的風味に…

ドリヴン

★★★★ 2001年9月7日(金) 動物園前シネフェスタ1 何の迷いもないバカが揃っての男祭りは幸福な結合を果たして純粋映画の域に達する。ハーリン演出のケレンも行き過ぎてダレる手前で危うく抑制され頃合い。スタローンもいい身の置き所だ。どっかの映画じゃない…

東京暮色

★★★★ 1994年3月5日(土) ACTシネマテーク 小津後期の予定調和の世界から逸脱した感情の発露。諦念と悔恨と嗜虐の快楽。有馬稲子のキャラは虚無の深淵に片足を掛け成瀬的ヒロインをも凌駕する。彼女の周辺の若者像もアプレ感を横溢させ老人的親和な違和感が…

トレーニング デイ

★★★★ 2001年11月24日(土) ホクテンザ2 演出の力量には心底感服した。アクションより心理描写に卓抜な冴えがある。しかし、ピカレスクな主人公の「羊と狼の論理」には目新しさが無く、演じるワシントンも計算に裏打ちされた演技以上のものではない。埒外から…

トゥルー・ロマンス

★★★ 1994年4月3日(日) 新世界国際劇場 男版ハーレクインに逆説的に「真実の」ロマンスと銘打つからには自覚もあったろうに若気の至りとも言うべきナマな夢物語には矢張り退く。これだけの脇キャストを揃えながらスコットの無臭演出が妙に素直というアンビバ…

トカレフ

★★★★ 1994年5月3日(火) テアトル梅田2 通常の善悪の2項対立ではなくスパイラルに絡み合いながら沈潜してゆく怒りと憎しみ。隔絶された世界での2人の男の対決。切り取られたショットの全てが夢幻の世界の出来事めいている。この物語はこういう風にしか語ら…

独立愚連隊西へ

★★★ 2002年2月2日(土) 動物園前シネフェスタ4 ショットの冴えは随所にありノッてる感はある。どこという欠点も無いが佐藤允はワン・オブ・ゼムになり群像劇はダラダラしていて焦点が絞り切れてない。どうでもいいような軍旗奪還を骨子に置いたせいでゲーム…

Dr.Tと女たち

★★★★★ 2002年3月6日(水) ナビオシネ5 伝統的スクリューボールを基底とした女だらけで化粧の匂いが充満するかのような濃厚な前半も、フェリーニが匂う終盤を経ての達観したかの如きラストも良いが、仕事も家庭もどうでもいいぜ、悩みなんかぶっ飛ばせとばか…

トゥームレイダー

★★★ 2002年3月28日(木) 天六ユウラク座 このアクションは安全地帯に居て決めポーズだけ悦に入ってやってる感じが拭えない。もっと泥にまみれて地を這って欲しい。又、男勝りにクールで強いくせに乙女チックに親爺の命日に浸ったりするのがプロトタイプ過ぎ。…

トータル・バラライカ・ショー

★★★ 1994年8月13日(土) テアトル梅田2 抑圧が産んだ統制の美しさを前に無秩序な精神は自由の素晴らしさを提示できていない。カウリスマキはイベントに乗っかてるだけ。LCの連中のおふざけが段々鼻について来るくらいのRA楽団の人たちの一生懸命さは感動…

友へ チング

★★★ 2002年4月13日(土) OS劇場 どっかで見た印象の話は諦めても、ヤクザの息子を中心に対立軸が優等生とグレていく奴の2つあるのが欲張りで結果どっちとも浅い。撮影面での銀残しやライティングやフィルターワーク、70年代を表現する数々の小道具等は素…