男の痰壺

映画の感想中心です

トラベラー

★★★ 2017年2月18日(土) シネヌーヴォ
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処女作には作家の本質があらわれるらしい。
なるほどと思った。
 
この切って棄てたかのような終わり方の冷徹。
何の救いもない。
これがキアロスタミの人生観なのだと思う。
 
あと、子供が主役だが、彼らは恐ろしいほど自立している。
親や大人全般に対して一切媚びない。
これは、10数年後に撮られる「友だちのうちはどこ?」にも意外なほどに通底している。
 
切って棄てたかのような収束の冷徹に何の救いもない。これがキアロスタミの人生観なのだと思う。子供が主役だが彼らは恐ろしいほど自立してる。親や大人全般に対して一切媚びない。これは10数年後に撮られる『友だちのうちはどこ?』にも通底している。(cinemascape)