映画2011
★★★★ 2014年2月5日(水) トビタシネマ 高を括って見始めたそばからのダイナーでの顛末。華麗な関節技でのワンサイドなテイタムボコ遣られに一気に覚醒したアドレナリンは最後まで退かない。本気が横溢した映画でミッションの腑に落ちなさもどうでもいい。や…
★★★★ 2014年3月15日(土) トビタシネマ 泥酔いも壊れるまではいかぬ匙加減が中米のダラーンとした風土と相まり半端で良い。高等遊民の田舎日記の朦朧とした無為な日々も後から思えば意味を為す的刹那な叙情。無駄が排された性急な時代に復古されたコークの…
★★★ 2014年5月11日(日) トビタシネマ リアルワールドでシャレにならぬほど蔓延した「介護」と「貧困」を基軸とした物語だけに一物を溜めて観ることを避けられないのだが、「王様と乞食」的教育と発見の喜びが牽引する。富豪の2人の秘書女性が随所でジャン…
★★★★ 2014年5月24日(土) トビタシネマ 人捜しに纏わる状況がカフカ的迷宮の様相を呈するだけでも堪らんが、ニューオリンズや中国女やエルヴィスといったここ20年の映画的売れ線アイテムで修辞してダメ押す。中でも異彩を放つのがカポ夫妻の造形。ギャグ…
★★★ 2023年7月6日(木) 大阪ステーションシティシネマ10 10年前に、この映画がアカデミー賞とって日本でも公開されたとき見る気が全くおきませんでした。プラスチックなバッタもん臭がしたから。今回、再映されたのを機会に見たのだが、概ね予感どおり…
★★★ 2023年7月6日(木) 大阪ステーションシティシネマ10 1980年代は俺の20代の年紀なので世界の政治構図になんてあんまり関心もなかったわけだが、日米に於てはレーガン・中曽根のロン・ヤス蜜月でありイギリスでは鉄の女サッチャーの時代、そして…
★★★ 2021年12月20日(月) シネヌーヴォ✕ 女の子2人のフシギ譚はワンピース姿のサラサラ黒髪のイメージがダブり岩井俊二かと思わせるワールドだが、演じてる2人はアジアインディーズのミューズと謳われた杉野希妃と「息もできない」のキム・.コッピなので…
★★★ 2021年12月20日(月) シネヌーヴォ✕ 新世界と飛田界隈の裏通りが思った以上に撮れていて、腰据えて撮ったんやろなと思わせます。「月夜釜合戦」「解放区」と合わせて特集・新世界とでも銘打って上映したらオモロいかも。 言うなればこれは、金持ちお嬢…
★★★★★ 2010年6月12日(土) 梅田ブルク7シアター4 脳死肝移植の命題に患者救済の絶対信念に忠実な医師を配しただけでは作劇は完遂しない。夏川の設定の何たる慎みと真摯。切ないまでの想いは、やがて今1人の余の想いとシンクロする。石井映画の2人の「名…
★★★ 2011年1月22日(土) 梅田ブルク7シアター7 半端なボケツッコミ構造がイラつく。いっそのこと助手キャラを更に立たせて主客逆転にまで物語構造を破壊して欲しく思えた。ゴンドリーのロマン主義な片鱗は窺えるが半端だし展開も冗長。ヴァルツも初出は流…
★★★★★ 2011年5月28日(土) 梅田ブルク7シアター3 今更コンセプトの作劇かと思うそばから拡散し逸れていく展開を要所で締める小池や余の重石としての存在の快楽。その役者陣の間隙を貫く若き井上真央の圧倒的スーパークールな佇まいこそ肝だろう。ベタにな…
★★★★ 2011年6月11日(土) なんばパークスシネマ4 抑圧から自立へ向かう少女の葛藤が所詮は受動的であっても、穴が多い構成がマニュアルな感動へと強引に収斂されても俺はかまわない。この怒り、泣き、笑う景子ちゃんの顔面ショーの感動。特に終盤は今の彼…
★★★ 2011年6月11日(土) なんばパークスシネマ3 本流の片隅で隠花の如くに朽ちるしかない物語なのだが、ダメなことを追求するでもなく自己憐憫にすすり泣くナルシズムにはゲンナリする。ただ、時代描写の類を見ない充実とエドワード・ヤン的湿度と粘度の汎…
★★★★ 2011年6月25日(土) 梅田ブルク7シアター6 色々悩みつつも生きていく諦観とも言うべき境地。仄かに暖かい3世代の群像スケッチは稀有な高みを感じさせる。見続けたい停滞を振り切り疾走に移る後半に行き着くクライマックスのケレンの無さ。それも味…
★★★ 2011年6月11日(土) なんばパークスシネマ5 筒井的とも言える弛緩したシュールレアリズムからお手盛りのギャグ展覧会(これも前2作の方が笑える)へ至るあたりは良いのだが、終盤はアナーキズムが消失し一気に迎合世界に安住してしまった。それならヘ…
★★ 2011年6月25日(土) 梅田ブルク7シアター4 精神的インポテンツな狂言回しが、世界から弧絶したかのような訳知り顔女や風景と等価程度にしか存在価値の無い女と、これ又信じがたいが何一つ精神的相克無しですれ違う。青山と言うよりその背後の似非教条…
★★★ 2011年6月25日(土) 大阪ステーションシティシネマ6 エリックの個の戦いとしての対ナチ復讐譚である前段のエネルギーは集団戦へと取り込まれて消失してゆく。それが一応収束したあとの抗人類思想の萌芽が如何にも性急で予定調和的。大風呂敷を広げた史…
★★★★ 2011年7月9日(土) 梅田ブルク7シアター4 ネタが割れりゃ今更題材だが、艶ある画面に充満する青春の高揚がテクニカルな設定と同期し神懸りなアングルと編集のダイナミズムに至る駅シークェンス。その前段の高揚が地平を越えず枠内に安住するスピルバ…
★★★ 2011年7月21日(木) 梅田ブルク7シアター2 時宜を得た老キャスト連が醸す好コラボのまったり感に身を委ねてたゆたう至福はあるが、まったり過ぎてドラマチックな感興も無いのが物足りない。脇ストーリーに至っては、どれも半端な付け焼刃。故原田の声…
★★★★★ 2011年8月27日(土) 梅田ブルク7シアター5 頑固親爺に反撥した程度の問題を兄弟の死は脇に置いて大宇宙の俯瞰からDNAの極微細への往還と太古から現在への時間の流転でベルイマンもどきに神実存を問いフェリーニ的祝祭へ至る。マリックはとんでも…
★★★ 2011年8月13日(土) 梅田ブルク7シアター7 一応は規範に沿いつつ若干の糞尿ネタで遊ぶ程度の三池調が、中盤の鹿賀の逸脱あたりから新規登場人物の釣瓶打ちが悉くハマって得意の宴会芸祭りの様相…になりそうだったのだが、所詮清史郎君を立てるしかな…
★★★ 2011年8月13日(土) 新世界国際劇場 2段重ねの妄想までは抑制されたケレンとハッタリも効き傑作なのだが、3段目となる妄想が趣味世界に耽溺した幼稚世界でのバトルで、体技をCGで誤魔化すレベルに留まらずゲームのデモ画面的空虚な不快感を撒き散ら…
★★★ 2011年9月18日(日) MOVIXあまがさき4 溜めが無い直截さを美点と思おうとしても、一方で海兵隊の面々を描くに情緒を垂れ流している。ミクロなエリアでのロボット兵じみたエイリアンとの戦いは『ブラックホーク』以後の映画内での近代市街戦描写の…
★★★ 2011年9月23日(金) 新世界国際劇場 意外性はあったが、卓袱台をひっくり返すようなことをしといて、ベーシックなハリウッドマターに準拠するから生煮えになる。3転4転の破綻こそが望ましい。異郷感覚のムードは撮影の良さもあり秀逸。ガンツも歴史の…
★★★★ 2011年11月6日(日) MOVIXあまがさき4 さして巧くもない反復のギミックが中段で放棄され、物語が別側面を見せ始めたときに、ダンカン・ジョーンズの前作同様の遺棄されしものへの慈しみが浮上する。残留思念の永遠とパラレルな現世に届く一抹の…
★★★ 2011年11月12日(土) シネリーブル梅田1 過去のトラウマに解を求めるようなことをやっては後退としか思えないし、禍々しいアナーキズムも所詮はバブル前のロマンポルノの形骸的トレースに見える。堕ちる堕ちないのグダグダが水野のドラマに侵食もしな…
★★★ 2011年11月12日(土) 大阪ステーションシティシネマ3 デイモンの遣り切れなさやウィンスレットの遣る瀬無さといった多くの感情の行き場に帳尻をつけぬことで怜悧に状況の混沌を描くソダーバーグの群像処理は買うが、収束への過程が端折り過ぎで尻すぼ…
★★★ 2011年11月26日(土) 大阪ステーションシティシネマ8 お庭の花壇のお花の陰からヌボーっと現れるジョージにスコセッシの気持ちは集約されている。肩入れし切れない取り留めの無さ。期待した快楽の編集リズムは無く、ポールやクラプトンとの確執も突っ…
★★★ 2011年12月23日(金) トビタシネマ 性急にマニュアル的過ぎ心に何も留まらず過ぎていく展開の味気無さ。相変わらずベン・フォスターは一見いかがわしいが実は腰が据わったキャラで十全だっただけにステイサムの孤高に成りきれない温さが惜しまれる。ウ…
★★★★ 2011年12月10日(土) 第七藝術劇場 非暴力主義でナマな哀川に魅力はないが、多くの脇キャラの逸脱の連鎖が吸引力を持続させる。政岡泰志の狂気や三浦誠己の案外な腰の座りや水先綾女の無意味なエロスや永澤俊矢のダサ格好悪さや杉山彦々のふてぶてしさ…