2020-12-26から1日間の記事一覧
★★★ 2011年6月25日(土) 大阪ステーションシティシネマ6 エリックの個の戦いとしての対ナチ復讐譚である前段のエネルギーは集団戦へと取り込まれて消失してゆく。それが一応収束したあとの抗人類思想の萌芽が如何にも性急で予定調和的。大風呂敷を広げた史…
★★ 1983年6月1日(水) トーエイ伊丹 従来の今村的人物群像の希釈版羅列に新味が無い。人と動物の性の営みがコミューンで等位に並存するその俯瞰的視座に大して感慨も覚えぬが、それが又TV的平板な自然描写内で尚更茶番化する。『復讐』以前の緒形ならと思わ…
★★★★ 2011年7月9日(土) 梅田ブルク7シアター4 ネタが割れりゃ今更題材だが、艶ある画面に充満する青春の高揚がテクニカルな設定と同期し神懸りなアングルと編集のダイナミズムに至る駅シークェンス。その前段の高揚が地平を越えず枠内に安住するスピルバ…
★★★★ 2020年12月23日(水) 大阪ステーションシティシネマ6 相手のことを見つめる視線。 前半は、その凝視する視線が映画のエモーションを規定する。サスペンスフルでさえある。 構成としては「ブロークバック・マウンテン」を想起させる。時代がそれを許さ…