男の痰壺

映画の感想中心です

映画感想【さは~さん】

サルート・オブ・ザ・ジャガー

★★ 1990年5月27日(日) トビタシネマ 独特の世界観には認めるものもあるが、所詮ハウアーにせよジョアン・チェンにせよ本物とは言えない付け焼き刃の体技で迫真性が無いこと甚だしい。物語も地味に淡々と進むだけで何の盛り上がりも無い。(cinemascape)

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト

★★★★★ 2008年12月19日(金) TOHOシネマズ梅田4 キースは代替不能なキャラだがミックの地平は数億光年超えてる。60代の爺いがケツ振り20代の「スタート・ミー・アップ」を歌う凄さ。一方、これは琥珀の映像の珠玉の宝石箱。9割ストーンズに負うが…

ザ・ファブル 殺さない殺し屋

★★★★ 2021年6月18日(金) 梅田ブルク7シアター7 1作目に比べて格段に良いと思います。 て言うのは、主人公の環境説明とかグダグダする必要がないので展開がタイトになるし、出演者たちも役が馴染んで熟れてくる。前作でスベリまくりに思えたギャグも今回…

3時10分、決断のとき

★★★★★ 2009年8月31日(月) シネリーブル梅田2 匙加減が良いのだ。情に流されれば胡散臭いが、折にふれて非情に棹さす。黴臭いオールド・ウエスタンの復刻を何の衒い無く高度な愚直さで貫徹したマンゴールドはやはり買いだろう。又、役者が完膚無きまでに皆…

サマーウォーズ

★★ 2009年9月1日(火) 梅田ブルク7シアター1 誇大妄想狂の戯れ言みたいでかなり気色悪い。肉を切られ血の海でのたうつことでしか暴走するシステムという今更設定にはケリをつけてほしくない。お茶の間のキーボード早打ちで鼻血ブー如き生温さが世界を救う…

サブウェイ123 激突

★★★ 2009年9月12日(土) 梅田ブルク7シアター5 バブル崩壊後の残滓を湛えたムードが傑出しており、且つマジ本線途上での脱力会話ギャクも冴える中、プロット丸々ギャグ化する身代金輸送プロセス。ヘルゲランド冴えとると思う端から電車暴走と主役対峙のコ…

さよなら子供たち

★★★★ 1989年6月17日(土) セントラル劇場 主観的で情緒的な物語が終盤に視線が客体化され、それまで背景にいた大人達が物語の前面に出てくる構成に感銘した。居たたまれない悔悟の念を追慕するに終わらず、怒りと尊厳とを物語に付加し得ているからだ。こうい…

さまよう刃

★★★ 2009年10月16日(金) 梅田ブルク7シアター1 見飽きた題材を取り上げるに、こうも今更のアプローチしか無いのだろうか。沈鬱な好演だと思うが竹野内の葛藤は「今」のライン上には立ってない。何時までも良識派を気どるマスメディアの走狗では仕方ない…

さよならゲーム

★★ 1988年10月16日(日) 新世界劇場 ロートル爺さんが若手を導くという話なら解るが、壮年期のおっさんがマイナー世界に耽溺し、くすぶり人生で自己愛に浸るという物語が心を射よう筈もない。それを、知ったような顔して悦に入るコスナーのナルシズムが上塗り…

サボテン・ブラザース

★★★★ 1987年5月31日(日) 友楽スカラ座 日本で言うなら「旗本退屈男」や「桃太郎侍」とかがガチなリアルワールドに放り込まれたらどうなるかという目新しくもない題材を律儀にご丁寧に作っているのが愛おしい。50年代ボブ・ホープやダニー・ケイの喜劇のテ…

サンドラの小さい家

★★★ 2021年4月19日(月) 大阪ステーションシティシネマ8 シングルマザーが親子で住めるまともな家を希求して一念発起、独力で家を建てちゃう。的な絵空事ムービーでないのはいいんですが、結局は何から何まで人様のおかげやんか。ってのもまあ、人の善意っ…

サンダーアーム 龍兄虎弟

★★★ 1986年9月28日(日) 友楽スカラ座 秘宝とか邪教とか手垢つきまくりの題材をジャッキー流にアレンジしたところで垢は落ちないのであって、柔な歌手アランとのコラボでは共闘戦線的妙味も欠如。何よりジャッキー演出が緩くて好きじゃない。(cinemascape)

ザ・ロード

★★★ 2010年7月9日(金) 梅田ガーデンシネマ1 絆と言う他ない父子の相互信頼と愛を直裁に謳うことに意義があると認めつつ、余りに他に何の新味もないことに戸惑う。語り尽くされた事後の世界観だが、愛妻の記憶を、又自らの生への我執を断ち次世代へ継承す…

さびしんぼう

★★★ 1985年9月15日(日) 阪急文化 小綺麗にまとまってはいるが、富田靖子に典型的美少女と道化の2人の「さびしんぼう」を演らせたのが意図的に不純なものを感じるし、無意味な混乱を持ち込んでいる。作り手が自己陶酔した世界についていけないものを感じる。…

サバイバル・オブ・ザ・デッド

★★ 2011年2月12日(土) トビタシネマ ロメロはゾンビについて何らかの命題を解こうとしてるのだろうが全く関心を持てない類のものなのだ。広大な本土から渡海して島へという舞台設定の映画的推移や『ロリ・マドンナ』的ご近所紛争話も何ものをも喚起せずに…

ザ・ファイター

★★★★★ 2011年4月9日(土) 梅田ガーデンシネマ1 彼女は彼氏に、妻は姑に、弟は兄貴に、皆腹に溜めた蟠りを吐き出す物語であり、それが人間関係を壊すのでなく礎となり相互信頼を築いていく。これは理想郷。遠慮と躊躇が支配する多くの都市型コミューンが崩…

SOMEWHERE

★★ 2011年4月9日(土) 梅田ガーデンシネマ1 ガーリー作家の描く「男」の喘ぎの何たる形骸。空っぽバカ男の涙の1人よがりを如何にもと描くソフィアの男を見る眼に人事ながら心配を覚える。シークェンスごとに詠嘆的間合いがあるが空転し詩的でもない。エル…

ナチ卍第三帝国 残酷女収容所

★★ 1983年3月12日(土) シネマ温劇 残酷な人体実験が身体的トラウマに起因するという解りやす過ぎる展開が興を削ぐ。もっと訳の解らない人間本来の残虐嗜好を表出させるべきであろう。おそらく『愛の嵐』がもたらしたのであろうC級派生商品の1本。(cinemasv…

さや侍

★★★ 2011年6月11日(土) なんばパークスシネマ5 筒井的とも言える弛緩したシュールレアリズムからお手盛りのギャグ展覧会(これも前2作の方が笑える)へ至るあたりは良いのだが、終盤はアナーキズムが消失し一気に迎合世界に安住してしまった。それならヘ…

ザ・ホード 死霊の大群

★★★★ 2011年7月9日(土) トビタシネマ セット美術の猥雑な殺伐さと撮影の即物的な質感が秀でている。強固な意志が貫徹されるドラマトゥルギーも妥協知らずに我侭で、得てして二の次になりがちな人間ドラマがゾンビと高度に融合し弛緩ゼロなのが驚き。100…

ザ・ローリング・ストーンズ

★★★ 2011年7月21日(木) シネリーブル梅田1 夕暮れの気だるさの中で唐突に開幕したスタジアムが薄暮から宵闇へと包まれゆく臨場感。淡々と演奏を続ける男達と1人必死なミックの対比を数アングルの固定で捉えた前半は粋だが、やがて不要なモンタージュが目…

サマー・ナイト

★★★★ 1983年9月5日(日) ビック映劇 どうでもいいよな1夜の狂騒を6人の登場人物で描くさして笑えぬアレン流艶笑劇シェイクピア風味。しかしウィリスのフィルターワークが完璧で黄金色の光に縁取られた真夏の避暑地が統御された世界を産み出している。とにも…

秋刀魚の味

★★★★ 1983年12月7日(水) ビック映劇 小津晩年の本流ホームドラマは『秋日和』で事実上終焉したのだろう。演出技法は一貫しているが腰の据わったテーマを扱ったものとも思えない。滋味があるとも言えるが拡散し徹し切れていない感じが残る。居酒屋の軍艦マー…

ザ・ハント

★★★★ 2020年11月13日(金) TOHOシネマズ梅田10 トランプがクソミソに言って上映を差し止めようとしたらしいが、どうもよくわからない。 だって、これは、リベラルのクソ富裕層が12人の貧困保守(?)を拉致って殺戮を楽しむ映画で、言うなれば反ト…

猿の惑星 創世記

★★★ 2012年1月7日(土) 新世界国際劇場 猿のシーザーが施設で自我を確立するまでの展開は、『ジャングル大帝』から『トイ・ストーリー』に至る王道のトレースで悪くもないが、抗人類へと舵を切って以降は戦略無き場当たりで、局地戦な橋での勝利程度ではカ…

三人の妻への手紙

★★★★ 2020年10月24日(土) プラネットスタジオプラス1 全篇にわたり、不在の女性“アディ・ロス”の名前が亡霊のように映画を支配する。人の口端にその名がのぼるたびに語感の良さもあって観客の脳裏に刻印される。「第三の男」のハリー・ライムや「ユージュ…

ザ・レイプ

★★ 1982年5月16日(土) トーエイ伊丹 レイプされた女性が被る心的・社会的ダメージをルポルタージュすることには意義はあるのだろうが、恋人との葛藤が男側のヘタレな描写を始め普遍性があるとは言えず映画の大義を薄めてしまった。本職弁護士を使った法廷シ…

★★★★★ 1982年7月8日(木) 新世界東宝敷島 極右的喜八の潜在資質が全開する桜田門外の変。導入の驚異的テンションが冷めぬままに橋本忍の手練手管の脚本を受け演出・編集が冴えまくる。『椿三十郎』と正反のキャラを好演する小林桂樹他の紛れ無きオールスター…

三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

★★★★ 2012年7月14日(土) 新世界国際劇場 正直この監督でミラが出てきてええかっこするとウンザリなのだが、余り知らない三銃士の面々が面構えも良く、加えて敵ミケルセンもティム・ロスばりに良い。CG過多はともかく、終盤の屋根上での殺陣は久々の見物…

さらば愛しき女よ

★★★ 1982年7月16日(金) 毎日文化ホール チャンドラーを映画化するに戦略として既存の方法を抜け出ていないから相変わらず訳わからない映画になっている。懐古調40年代のムード形成には成功したとも思えるが馬鹿丁寧にやっただけとも言える。それが悪いわけ…